出張にかこつけて九州ぐるっと駆け足ツアー

2019年10月下旬、人生で初めて出張をすることとなりました。
そして行き先は、そうそう行ける機会の少ない九州。しかもちょうど火曜日に祝日が挟まっている。
これはもう有休使って前乗りして、さらに仕事終わった後も有休使って後帰りするしか!

というわけで、仕事日2日の前後へ有休をプラスして、なんと(仕事日含めて)7泊8日という人生初の超ロングステイをかましてきたのでした。

全体的な旅程

まず最初に悩んだのが、1週間にもおよぶ過去の経験にない超長旅。
間に仕事日があるため、実際には前後で3~4日・2日程度の旅程にはなりますが、それでも時間はけっこうあります。さて、では九州のどこへ行こう?

悩んだ結果、とりあえず行けるだけ行ってみようということで、九州を全体的にぐるっと回るツアーとあいなりました。
さすがに時間は結構あったとはいえ、ここのスポットをじっくり見ていくには明らかに時間は足りていなかったので、わりと駆け足気味な弾丸ツアーになってしまいました。

というわけで、最初に今回の旅の全体的な流れをまとめておきます。

全体の移動経路まとめ。日ごとに色分けてます。

1日目(土):東京から博多を経由して鹿児島
2日目(日):鹿児島から宮崎
3日目(月・平日):宮崎から湯布院(大分)を経由して博多へ
4日目(火・祝日):仕事前日のためホテルで最終チェックや前夜飲み
5~6日目(水木・平日):仕事本番
7日目(金・平日):博多から佐世保へ、佐世保から唐津(佐賀)へ
8日目(土):唐津(佐賀)から博多を経由して東京へ

前後で有休取って観光へ赴く、とはいえ、九州へ行くことの目的はあくまで中日の仕事のためです。
そのため、それを加味して仕事日前は各地で美味しいものを食べて回って英気を養い、仕事終わってから気になってるところへ向かう、という流れとしました。

前半戦は食の旅

さあ、まずは本番となる仕事日へ向けて、九州各地で美味しいものを食べていきましょう。
具体的に言うと鹿児島で黒豚を、宮崎で地鶏を、湯布院で豊後牛を、という豚鳥牛の制覇を狙います。

まるで男子中高生が考えた頭の悪いコースですが、肉は正義なのです。

1日目:東京から鹿児島へ

まずは初日、東京から九州へは羽田空港から飛行機で向かう手はずとなっていました。

正直なところ、飛行機には苦手意識のあるぼくです。

というのも電車や新幹線と違って、搭乗の〇分前とかから手続きなど済ませておく必要があって、飛行機って実際の搭乗時間の前後にもかなりの時間拘束されるじゃないですか。それにかなり前の時期から予約しないといけない。それだったらさして待機時間が発生せず、直前の手配でも乗れる新幹線の方が好み、なわけです。
実際、手配の都合で往復路は飛行機にせざるを得ませんでしたが、新幹線が使えるんだったら新幹線選んでましたよぼく。

しかし飛行機で決定してしまっている以上、これはもう覆りません。
諦めて、そして念を入れて搭乗時間の3時間前には空港へ着くように向かいました。遅れて乗れないよりはマシですが、正直さすがに早すぎた感は否めません。

最上階には滑走路を見られる展望台がありました。
それにしても、自分が乗る分にはさして気にならないのですが、外から見ていると飛び立つ飛行機ってなんかすっごい怖く感じます。
たぶん離陸が滑走路の終わりの方であることや、飛び立つ角度の鋭さ、しなる主翼、とかが不安感煽るんだと思います。

さようならスライドガストーチ

さて、飛行機に苦手意識のあるぼくですから、空港の利用経験はあまりありません。
そんなぼくなので、出発初日からやらかしが発生。ライター代わりに携帯していたSOTOのスライドガストーチが手荷物検査で廃棄されてしまいました。なんと……!

詳細は別途記事にまとめてみましたが(↑)、どうやらターボガスライターは飛行機持ち込みがNGだったみたいです。
かなしい……わたしはかなしい……。

そしてキャンプを始めてから連れ添っていた相棒を失い悲嘆に暮れていたぼくを、さらなる苦難が襲います。

飛行機、2時間ほどの遅れが発生。

なんと搭乗予定の飛行機の到着が遅れているようで、遅延が発生しました。
最初は1時間半ほどの遅れ表示だったのが、あとから追加で30分ほど遅くなり。最終的には2時間ほどの遅延に。

つまり東京→博多へ向かう時間が、

余裕をもって早めに空港到着(3時間)+搭乗便の遅延(2時間)+飛行機の移動時間(2時間)+空港からの退場(0.5時間)=7.5時間

という超長丁場に。
運悪く遅延に遭遇してしまったとはいえ、これ新幹線だったら5時間ぐらいだったことを考えると普通に辛い……。

博多からはさらに新幹線で鹿児島へ移動

当初の予定よりも2時間ほど遅くなってしまいましたが、それはそれとして、福岡空港へ到着です。
しかし福岡(博多)に用があるのは仕事日であって、前乗りによる観光初日はまず鹿児島へ向かうと決めていたぼく。

福岡到着してからも早々に博多駅へ移動して、新幹線でさくっと今夜の宿泊地となる鹿児島へビューンします。
やはり新幹線……飛行機よりも新幹線が好き……。

さすがに新幹線は遅延することもなく。
無事に鹿児島入りした後、新幹線内で手配した宿へチェックインしてからご飯を食べに外へ出ます。やはり旅先ではご当地の美味しいものを食べなければ。

とにかく豚トロチャーシューがエースなラーメン。スープや麺は正直無難にまとまってる印象だけど、豚トロチャーシューがとにかく強くて美味い。
これはチャーシュー麺が正解だったなぁ。

鹿児島1食目に選んだのは、黒豚の豚とろチャーシューがドーンとのったラーメン。さっそく黒豚。
うまうまでした。

1日目の移動経路はこちら

羽田空港から飛行機で福岡空港へ、博多から新幹線で鹿児島中央へ。

2日目:鹿児島から宮崎へ

1日目は到着が遅い時間になってしまったため、2日目にちょっと早起きしていざ観光へ。

鹿児島といえばやっぱり桜島

やはり鹿児島で観光といえば、桜島は外せません。
日本全国で見ても、わりと日常的に噴火してる活火山って桜島ぐらいですもんね。

というわけで、海辺の公園から桜島を眺める朝。

桜島を眺める展望スポットとしては2か所あって、1か所は海際の公園、もう1か所は山の中腹にある展望台でした。
両方行ってみたところ、意外なことに海際よりも展望台の方が桜島が大きく見える、という不思議。より近い海際の公園の方が大きく見えるのでは、と思ってたのですがそうでもなかったのが驚きポイントです。

また、街を歩いていて気になったのが、桜島の噴煙からの降灰

駐車場へ停められていた車も灰で汚れてました。

どうやら特別降灰の多い日だったみたいなんですが、少し外を歩いているだけで気付けばリュックや衣服へ地味に灰がついていたり、外でスマホを見ていると灰色の粉が付着したりといった有り様に。
駐車場などへ止まっている車に普通に灰が積もっていたり、街中の洗車場へ車が行列作っていたりと、なんだか鹿児島の日常が垣間見えました。

テレビの朝のニュース番組で、降灰予報とかが流れてるのってそうそう見かけないですもんね。
正に活火山と共にある街、鹿児島です。

鹿児島2食目は黒豚を味わうとんかつ定食

さて、昨夜は黒豚がチャーシューになったラーメンをいただきました。
2日目の鹿児島を発つ前には、今度はがっつりとお肉が主役のものを食べに行くことに。

というわけで、向かったのは評価の高かった駅前の有名とんかつ店。

シンプルに素直にただただ美味しいとんかつでした。

黒豚の肉厚とんかつ定食、美味しー!
たぶん今までの人生で食べたとんかつ定食で一番おいしかったですよこれは。

お肉の質が良いのもなるほど鹿児島の黒豚凄いじゃんって感じなんですが、ただ素材が良いだけじゃなくて、揚げ方が上手だったりキャベツもしゃきしゃき甘々だったり漬けダレもバリエーション豊かだったりご飯も美味しく炊けていたりで、全体的に作り方が丁寧だったんですよね。
良い素材を美味しく料理してくれているので、そりゃあもう当然のようにすごく美味しいわけです。ごちそうさまでした。

鹿児島から宮崎へ電車で移動

そんなこんなで、一通りチェックしていたポイントを堪能できたので鹿児島中央駅から電車で移動を開始します。
美味しい豚は食べた。ならば次なる目的地は美味しい鳥、つまり宮崎です。

それにしても駅ビルに観覧車がのってる駅って初めてでした。

なおぼくが回った鹿児島での観光スポットについては、下記にまとめてましたのでこちらもご参考ください。

鹿児島中央駅から宮崎駅へ電車で向かう場合、特急を使った場合は2時間10分ぐらい、特急を使わずに直通電車へ乗れた場合は2時間40分ぐらい、途中の都城で乗り継ぎが発生した場合は3時間ぐらい、という移動時間になります。
そこまで特急による時間の差はないので、余裕があれば特急ではない電車でも十分許容範囲な時間ではないかと。……と、ぼくは思うんですが青春18きっぷユーザーでわりと長時間移動に脳がマヒしてる自覚はあるので、その点は加味してご参考ください。

なお鹿児島駅から重富駅までの数駅の間は、鹿児島湾と桜島を右手にした眺めが続きます。特に竜ヶ水駅あたりまでの景色はとても気持ちが良いので、ぜひ車窓からの眺めをご堪能ください。
竜ヶ水駅を過ぎたあたりでトンネルがあって、それを抜けると角度的に桜島が見えなくなるので、さらば桜島としゃれこみたい場合はその点もご注意です。

宮崎到着後はホテルへチェックインして、宮崎地鶏を食べに街へ繰り出す

無事に宮崎へ到着できたら、なにはともあれホテルへチェックイン。
実のところを言うと、鹿児島で歩き回って多少なりとも汗をかいていたのに加え、さらにそこへ灰が降りかかっていたので普通に気持ち悪かったんですよね……。ホテルのシャワーでさっぱりして、あとついでに靴も汚れてたのでブラッシングで灰を落としてスッキリしました。

さて。
身綺麗になって準備ができたら、いざ宮崎地鶏をいただきに!

これこれ、宮崎地鶏といえばこれですよこれ。
コリコリとした固めの食感に、ちょっとしょっぱめな塩気のある味付け。そして熱々に熱せられた鉄板での提供。とてもお酒が進む味付けで、とても良き良き。
ごちそうさまでした。

2日目の移動経路はこちら

鹿児島で桜島を眺めた後とんかつ定食をいただいて、宮崎へ移動。そこでも宮崎地鶏、という豚→鳥のコンボ。
伺ったお店などのスポットは上図のピンをご参照ください。

3日目:宮崎から大分を経由して博多へ

3日目は宮崎から一気に福岡へ戻りつつ、途中で大分の湯布院へ寄って観光を……というコースで行きます。
本当は宮崎もいろいろ見て回ったり、湯布院で一泊して温泉堪能したり、といったこともしたかったのですが、前者は時間の都合で、後者は予算の都合で今回は断念せざるを得ませんでした。まぁ制限があるからこそプランニングなども楽しめるものですからね、旅の計画は。

宮崎から大分へは特急がオススメ

宮崎駅から湯布院へ向かうには、大分駅で乗り換えて、といったルートになります。
そして地図で見れば一目瞭然ですが、宮崎→大分は縦長な九州の右下から右上で、けっこうな距離。これは鈍行で行くとさすがに時間がやばいですので、素直に特急へ乗ることにします。なお特急に乗っても宮崎から由布院はだいたい5時間前後かかります。

宮崎駅に駅弁があったので、せっかくだから朝食兼昼食をば。
さすがに平日だからか、がらんとした車内で駅弁に舌鼓を打ちつつ(特に肉厚なシイタケがくにくにと美味しかった)、車窓からの眺めを楽しみます。

そんななか、途中で気になるものを発見。

ずーっと路線と並走するような感じで、高架線路が隣に敷かれてたんですね。ただ、線路としては既に使われていないようで、上にはずーっと太陽光発電のパネルがずらっと並べられてました。
調べてみたところ、数年前まで実際に使われていたリニアモーターカーの動作試験などをするための専用線路だったそうな。ほへー。言われてみれば確かにこの路線、海際に割と直線で敷かれてるので都合が良さそう。

たまに海が見える路線を抜け、山間に入り、やっぱりたまに海が見えたりトンネルを抜けたりしながら、特急は無事に大分駅へと到着。
その後は特に特筆することもなく鈍行列車へ乗り換えて、由布院駅へ向かいます。

それにしてもゆふいん、駅は由布院なのに地名は湯布院なんですよね。ややこしい。

湯布院は平日でも人がわんさかな観光名所

由布院駅から外へ出て、まず驚いたのがその人の多さ。
なんだか常に人が多くて歩きづらい、鎌倉みたいな印象を受けました。

駅前はまだ広めの作りになってるからマシですが、少し進んでメインの観光通りへはいるとぎゅっと密度が上がってけっこうつらくなります。

なんとなく感じたこととしては、本来は湯布院て温泉宿などへ宿泊して楽しむべき観光地なんだろうなー、と。
日中はどうにも人が多すぎるので、昼間はゆったり温泉宿で安らぎつつ、夕や朝などの比較的人通りの少ない時間に歩いて観光するのが向いている気がしました。

さて、人の多さはとりあえず置いておいて。
駅を出て正面にそびえる由布岳が非常に雄大でいい具合でした。

湯布院は由布岳のふもとに位置しているからか、そのスケールの大きさがとてもすごい。

特にメインの観光通りは由布院駅を由布岳の方向へ向かった先にあるので、観光中も自然と由布岳が視界に入ります。
ちょうど由布岳の方向にはほかの大きな山がないからか、特に目立っててすごいんですよね。由布岳。

なお由布院駅から由布岳の逆方向、南側には九州でも有名な九重連山が構えています。
候補には入ったものの交通の便の都合で断念しましたが、気持ちよさそうですしいつかそっちも行ってみたいものです。

それはそれとして牛を食べる

温泉宿へ泊る予算がないのに、なぜわざわざ日帰りで温泉地として名高い湯布院へやってきたのか。
それは事前に調べてる中でものっそい心を鷲掴みにしてきた、由布まぶし 心さんで牛まぶしをいただくためです。

とにもかくにも美味しすぎて浄化されそう……。
過去最高級に肉肉しく、それなのに味付けは上品みがあって、しかもさらさらと食べやすい。とにかくヤバいという一言ばかりが出てくる逸品でした。ほんと、食べに来てよかった……。

なおお店は駅前支店と金鱗湖近くの本店の2つがありますが、どちらも人気店で混み混みしてますので、事前に予約されることをお勧めします。
予約なしだと、基本的に平日で13時を過ぎてても並ばずには入れないと思っておいた方がよいです。

湯布院からは高速バスで博多へ

由布岳を見て、由布まぶしを食べ、金鱗湖を見て、由布岳を見て、湯布院を満喫したぼく。
さ、あとは翌々日の仕事に向けて、事前に博多へ移動して待機せねばです。

湯布院から博多へ向かう公共交通機関でルートとしては、電車(すんなりいって4時間ほど)と特急電車(2時間~3時間半ぐらい)、そして高速バス(2時間20分ほど)の3つがあります。また、費用的には電車<高速バス<<特急電車な感じです。
特急電車とさほど時間は変わらず、そのくせ金額的には特急電車よりもだいぶ安い。しかも駅前に高速バスターミナルがあるので乗り場も迷わず、その場で乗車券も購入できる。とあって、高速バスがバランスよくGoodな予感。というわけで、湯布院から博多へは高速バスで移動することにしました。

旅の後半戦でも高速バスを使ったりしたのですが、九州全体へ対する印象として、高速バスが主要な交通手段として普及している印象を受けました。
主要な街にはだいたい高速バスターミナルがあってそこで乗車券買ったり乗車できたりしますし、それぞれの主要都市間はだいたい高速バスで移動が可能でした。しかも、どのルートでも特急電車とさほど変わらない時間で、特急電車より金額的にはちょっと安い。そして本数も特急電車よりも多い、とそりゃあ普及するよね、といった具合です。基本的に全席指定席だから電車と違って座れないということはないですし、あと座席のところにはスマホ充電用コンセントが備えられているのも地味にうれしいポイントです。

博多到着後はホテルへチェックインして夕食へ

普段は都内在住なのであまり高速バスは使わないのですが、いざ乗ってみると、混んでなければわりと快適ですね、高速バス。
電車と比較して椅子が座り心地良いのと、あと進行方向へ座席が向いているのが快適でした。

さて、そんなちょっと新鮮な気持ちでバスに揺られて、無事に博多へ到着です。

大都会HAKATA。18時を過ぎると10月ではもう暗いですね。

やはりこれまで同様、道中でスマホから予約したホテルへチェックインして、ほっと一息。
その後は夕食を食べに街へ繰り出します。とりあえず3日間で鹿児島の黒豚、宮崎地鶏、大分の豊後牛とリッチなブランド肉だったので、普通にお安めの焼き鳥で。安心できるライトさ。

駅ビルにあった焼き鳥屋さんで、軽く夕食。焼き鳥はつくねが好みです。

3日目の移動経路はこちら

宮崎駅から特急で大分へ、大分駅で乗り換えて由布院駅へ。その後は観光しつつ、今度は高速バスで由布院から博多へ移動したのでした。

仕事日は博多

今回の九州訪問の本来の目的である、お仕事です。
本ブログは趣味の旅記録用ブログですので詳細は割愛しますが、とても実りの多いイベントに参加できて大変良かったです。自分のとるべき方向性というかキャリアプランというか、自分へ課すタスクの見直しができて非常に有意義でした。ありがとうございました。

そんな仕事目的での博多滞在でしたが、さすがは九州最大の大都市。
そこらじゅうが繁華街なので、飲食店もたくさんありました。

特に「お、これは」となったのは、キャナルシティ博多のラーメンスタジアムと天神南の福太郎です。

ラーメンスタジアムに入っていた、割烹 賢太朗さんのラーメン。とんこつに出汁を利かせたスープは飲み干せる美味しさ。

博多駅から天神へ向かう中間あたり、中洲の川向にある総合ショッピング施設がキャナルシティ博多です。
このキャナルシティ博多の5階にはラーメンスタジアムというラーメンの有名店が集まっていて、要はラーメン博物館の博多版、って感じですね。九州ならではの各地のとんこつラーメン店を中心に、京都や北海道のラーメン店もあり、バリエーションがありました。

そして「これこそ求めていたシンプルな明太子定食が食べられるお店!」として心にピックアップされたのが、天神南にあった福太郎の天神テルラ店です。
白米に、お替り自由な複数種類の明太子。そしてご飯にかけられる生卵に、アゴ出汁が効いてて異常に美味しいお味噌汁、とシンプルな構成の、明太子を味わうにはこれぞ、という具合の定食でした。明太子の定食で求めていたのはこういうのですこういうの。

なお全国的にも有名なとんこつラーメン一蘭の本社総本店も行ってみたのですが、ほかの一蘭のお店よりも店構えや内装などは立派だったものの、記憶にある同社のラーメンよりも値段が高くなっていて、正直なところうぅん……な感じでした。残念。
(後日調べてみたところ、2017年に値上げしてたんですね、一蘭)

後半戦は一泊二日で弾丸ツアー

一番の目的であった仕事を終え、肩の荷が下りてほっと一息。
あとは有給ですから、ただ純粋に観光を楽しむのみです。……とはいえ飛行機の予定もありますから、せいぜい1泊二日程度の日程ですが。

前半戦では、九州の南端へ行き、そこから時計の逆回りにぐるっと回って博多へ戻ってきました。
後半戦はそれとは別方向として、西へ向かうことにします。

福岡から西といえば、佐賀か長崎。
長崎県の長崎は2018年のGWに行ったことがあるのですが、非常にぼく好みの街で好印象でした。路面電車と港と坂の町って浪漫盛りすぎでは、というぐらいにかなり好み。そして長崎県といえば、長崎のほかに佐世保も有名な都市です。よし、では佐世保へ行ってみよう。

7日目:博多から佐世保(長崎)へ、佐世保から佐賀へ

というわけで、後半戦は博多から佐世保へ向かう旅程でスタート。
電車でもよかったんですが、主要交通手段と気づいたからにはどうせなので高速バスを使ってみることにします。

天神の高速バスターミナルを出たら、バスは高速に乗るために一度海際へ向かっていきました。

博多から佐世保へは、高速バスだと2時間半ほど。
高速バスなので当たり前ですが、走る道は高速道路。なので、見える景色もそれに準じたもので、ここのところ電車旅が中心だったので、また電車とは違った車窓からの眺めで新鮮味があります。ただ高速道路だと道路わきには壁があることがほとんどで、あまり景観を楽しむ、といった風にはならないのはちょっと残念ですね。

佐世保観光では九十九島と佐世保バーガー

佐世保到着後、まず最初に挑んだのは佐世保名物、佐世保バーガー
前半戦で豚・鶏・牛と味わい尽くしましたがそれはそれ、やはりご当地グルメは旅行では外せませんからね。食は大事。

させぼ五番街のハンバーガーショップ ヒカリさん。やや小ぶりなもののオーソドックスに美味しく、厚めなチーズがとてもGood。

佐世保バーガーを食べられるハンバーガーショップは駅の周りにもたくさんありますが、佐世保駅構内のチラシを配ってる棚に佐世保バーガーの食べ歩きマップが置かれているので、そちらを片手にぶらつくのおすすめです。
地図を見ながら知らない場所を歩くって楽しいですよね。

食欲を満たせたら、あらためて。
自然スポットを満喫するため、次なる目的地は九十九島の展望を眺められる展望台です。

九十九島というのは佐世保の西から北へかけて広がる多数の島々の総称で、しかも海岸線は複雑に入り組んだリアス式海岸になっているため非常に独特で見ごたえのある光景になっているのです。
佐世保ではそんな九十九島を眺められる展望台もいくつかあって、ぼくが向かったのは特に評判の良かった展海峰

見てくださいこの景色。

一度の視界にここまでたくさんの島々が入った光景は、そうそう見られません。まさに九十九島の名の通り、大小さまざまな島がめっちゃたくさんです。
ただ、自家用車ならともかく、バスだと交通の便がよろしくない(本数が少ない)のでそこが難点ですが……しかし見る価値は十分にありました。

佐世保での観光記録について、より詳しくは下記のまとめ記事もご参考ください。
地図とかもあるので、よりわかりやすいかと。

旅、最後の夜は唐津にて宿をとる

駅前まで帰ってきたら、残念ながらここで佐世保とお別れです。
帰りの飛行機は翌日の夕方ごろですが、それまでに福岡空港で準備万端な状態で待っていなければならないため、前日のうちになるべく博多の近くへ戻っておきたい。お土産とかを買う時間も欲しいですしね。

時刻表などを見つつ検討したところ、中間ぐらいの佐賀県で一泊して帰るのがよさそう。
考えた結果、北側の海の方を走る電車ルートを使うことにして、どこかで名前を聞いたことがあるような気がする中間地点の唐津で宿をとることにしました。

駅の掲示板にしれっとユーリオンアイスのポスターが混ざっている。そんな町、唐津。

唐津へ到着して驚いたのが、普通にアニメの展示物が目立つ場所にあったこと。ゾンビランドサガとかユーリオンアイスとか。
気になって調べてみたところ、唐津はユーリオンアイスの聖地だったようです。

これまたやはり道中の電車内で予約したホテルへチェックインして、なんだかんだで長旅で疲れていたぼくは早々におやすみなさいするのでした。

7日目の移動経路はこちら

博多から高速バスで佐世保へ。日中は佐世保で観光したのち、今度は電車で唐津へ移動したのでした。

8日目:佐賀から博多へ、博多から東京へ

翌朝、旅の最終日。
寝る前にベッドの中でスマホから調べてみたところ、町の方々にユーリオンアイスの聖地が点在しているのと、また町のシンボルとして唐津城があるようでした。どうやら聖地についてはお城の方に集中していることもあり、では唐津城を見てみよう、とファイナル観光へ赴きます。

唐津城近くのきれいな海水浴場。

砂浜の黄色さが際立ってる海水浴場。
ここを右手の曲がっていくと、お城が見えてきました。

唐津城跡地にそびえたつお城。

お城のある公園はちょっと工事が行われていて一部景観が微妙だったんですが、そこからは目を逸らし逸らし。
中へ入ってお金を払うと天守閣まで登ることができて、遠くまで見渡せる展望を楽しむことができました。唐津は隣(東側)に三大松原と呼ばれる虹ノ松原もあって、緑がぐーっと海沿いに伸びている様子を見下ろすことができます。

ユーリオンアイスの劇中で何度も出てきた例の橋。

今回の唐津観光についても、まとめは下記で。

そして、九州からの帰還

一週間以上にわたる長かった旅も、これで終わり。
電車でゆったりと博多へ移動して、家で待つ嫁へのお土産を買い込み、福岡空港から飛行機に乗って東京への復路です。

唐津を流し気味に見て回って、電車で博多へ移動。その後はお土産を集めてから空港へ向かって、東京へ飛行機で帰還です。

長期旅で気になったこと

……いや、間に仕事日でノー観光な日が挟まっていたとはいえ、合計で一週間以上ってほんと長かった。自宅を一週間も離れていたことなんて初めてでしたよぼく。
で、そんな人生初レベルの長旅を終えて、いくつか思ってもいなかったことがあったのでした。

というわけで長旅に際して、気になったポイントを書き出しておきます。

交通+宿泊費の同時予約サイトは宿泊日の指定に癖がある

電車や新幹線や飛行機など、公共交通機関で旅行へ行くのであれば、宿泊予約サイトでの宿泊+交通手段のまとめて予約がおすすめです。
というのも宿泊+交通手段をまとめてパックで予約すると、個別に手配するより非常に安く済むんですね。安宿を選べば往復交通費の実費だけで済んだりするケースもあります(つまり宿泊費がまるまる値引きされちゃうレベル)。

なので今回も宿泊予約サイトから手配をしようと思ったんですが……あれ、思ったように予約ができないぞ、と。
今回、前後に有給でプラスして前乗り後帰りで観光もしてくるつもりだったとはいえ、あくまでメインは仕事の出張でした。なので経費で交通費+仕事日の宿泊費をまとめる必要があったのですが、ここで前乗りと後帰りの日程がネックになってきたのでした。

具体的に言うと、新幹線だとどのサイトも出発日からしか宿泊の予約ができなかったんですね。
つまり、出発日の新幹線+出発日以外の宿泊予約+帰還日の新幹線、というのが不可能でした。新幹線だと、宿泊1泊目は必ず出発日でなければ選択できない仕様だった、というわけです。

で、飛行機だと期間内であれば任意の連続日で宿泊の予約ができたので、今回は飛行機にした、という経緯だったのでした。
まぁ、本来は出発日もどこかしらへ泊る必要ありますから、普通は宿も手配必要ですもんね……。今回がイレギュラーだった(中日以外の宿泊とは分けたかった)とはいえ、中日の宿泊とは新幹線でセットにできないのは盲点でした。本当は新幹線がよかった……。

連日のホテル泊は地味に体力削ってくる

今回、全体の旅程でいうとなんと7泊8日という一週間を超える長期外泊でした。
外泊なので当然、普段の自宅のベッドではなく、寝慣れないホテルのベッドです。

寝慣れないベッドというのは、思っている以上に疲れが取れません。
一泊や二泊ぐらいであれば許容範囲ですが、4泊以上となると普通に背中や腰に負担がくるし、疲れもけっこう体の芯に残っている感じが否めませんでした。

ホテルのベッドといえば「寝るための施設で専用に設けられた寝具」なのだから、と正直安心して特にその辺は気にしたことがなかったので、思いのほか疲れが溜まっていった今回の旅での気づきは意外でした。
道理で旅から帰宅後、いつもいつも自宅のベッドが楽園のように感じるわけです。

洗濯物のホテル室内干しではタオル必須

長期旅では、着替えは全泊分持っていくことはできません。すごい荷物量になっちゃいますからね。
なので自然と衣類はどこかしらで洗濯が必要となるのですが、その手段は「コインランドリー」か「自分で洗う」かの2択でしょう。ぼくが選んだのは、後者の「自分で洗う」でした。

実は9月の神津島キャンプで使うために、旅先で使える洗濯機バッグを購入していたぼく。
これを今回、少なめの着替えと一緒に持っていっていたわけです。あと洗濯で使うように洗剤も。

内側に洗濯板のような突起がついている防水性のバッグになっているので、まさにそのまま洗濯機がバッグになった感じの、世界中のバックパッカーさん御用達な便利アイテムです。
使い方も割と簡単。詳細は商品ページなどに写真付きで載っていますが、概要としてはこんな感じ。

  1. 中へ洗濯したい衣類を入れる
  2. 少量の中性洗剤と、水をざばざばと規定量まで投入
  3. 口を閉じてグリングリンとゴロゴロさせる
  4. 汚れた水を捨てる
  5. きれいな水を入れて、口を閉じて、再びグリングリンとゴロゴロさせてゆすぎ
  6. 水を捨てて、水を絞って、干して完了

残念ながら肝心の神津島キャンプでは毎日強風で干すことができそうになかったので、本格的に使うのは今回が初めてとなります。
で、実際にやってみた感想としては……[6]の「水を絞って」の部分が意外と重要なのだな、という気付きです。というのも、洗った後の衣類を手で絞った程度では、全然水が切れなかったんですね。

干す前に衣類を絞って水分を減らすのは、とても重要なことです。
この時、脱水が不十分だと干してる衣類から水が滴りまくるうえ(干してから時間が経つと衣類の中の水分が上から下へ移動してきて、裾から水が垂れ始めます)、もともとの水分が多く残ってるから速乾性の高いアウトドアウェアであっても、一晩じゃ全然乾かないんですね。なのでとにかく、脱水が重要になってくるわけです。
たしかに洗濯機の脱水ってすごいパワーで高速回転して水分飛ばしてるもんなぁ。そりゃ手で雑巾みたいに絞るだけじゃ不十分だわ。

最終的には、ホテルの部屋に用意されていた入浴用のバスタオルを使うことで解決しました。
洗った後の衣類を手で絞った後、バスタオルの上に敷いてクルクルと丸めて、さらに足で踏んで体重をかけて水分をバスタオルへ移すことで衣類から脱水ができました。あとはハンガーにかけて浴室へ吊るしておけば、速乾性の高いアウトドアウェアなら朝には乾いてる、という寸法です。

食と観光を超満喫したWeekでした

とにもかくにも、今までの人生で最も長い日程での旅路でした。
美味しいものもたくさん食べたし、めったに見られない感動的な景色も眺めることができました。(あと本ブログでは省いてますが、肝心の仕事もすごくすごく身になって、学ぶことの多かった実りある出張になりました)

さすがに一週間を超える旅とか、人生でそうそう何度もあることとはあまり思えませんが、機会があれば積極的にまたどこかへ行きたいものです。ゴールデンウィークとか自主的にとった夏休みとかシルバーウィークとかとか。
残念ながら今年(2020年)はコロナ禍により旅行そのものが自粛ムードで、終息するまでどれぐらいかかるかわかりませんが、解放されたらここぞとばかりにまた旅へ出たいですね。

明太子大好きな嫁のために買い集めてきたお土産集。
個人的には明太マヨネーズが使い勝手良いので、福岡土産にはとてもオススメ。