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旅記録

九十九島の展望が凄かった、佐世保の日帰り観光

2019年10月下旬、九州弾丸気味あっちもこっちもツアーも後半戦。後半最初に訪れたのは、長崎県の2大都市の1つ「佐世保」でした。
ただし、時間があまりとれなかったため、日帰りでの駆け足気味な観光に。そんな慌ただしさを感じつつ、ぼくが向かった観光スポットについてまとめました。数時間程度の滞在だけど、佐世保を観光したい、という方はご参考ください。

佐世保で有名な5つの名物

佐世保は九州の左上、長崎県の県内左上の方に位置する都市です。県内左下にある長崎と並ぶ長崎県の2大都市の1つですね。
ちなみに「させほ」ではなく「させぼ」と読みます。

九州左上で最大に賑わってる都市。だと思います。博多からは特急や高速バスなどで2時間~2時間半ぐらいの距離。

観光に際して佐世保について調べてみると、こんな特徴が見つかりました。

  • 軍港としての街
  • 名物グルメ「佐世保バーガー
  • 入り組んだ複雑なリアス海岸と多数の島々が浮かぶ九十九島
  • 日本一の長さを誇る四ヶ町商店街
  • わずか4駅の距離の近さにあるテーマパーク「ハウステンボス

しかし今回もまた日帰りと時間の限られたタイムスケジュール。すべてを味わう時間は残念ながらありません。
具体的に言うと12時過ぎに到着して、観光して、19時ぐらいに佐世保を離れて、という具合なので滞在時間は6時間ぐらいですね。数字だけ見ると長めに感じますが、駅前からの移動時間などを考えると多くは廻れません。とりあえず駅前で食べられる佐世保バーガーはいただくとして、上記のうちスポットは九十九島(の展望)と商店街、ハウステンボスの3か所ですが、1か所に留めておくのがよさそう。

というわけで、いろいろと吟味した結果、今回ぼくが選んだのは「佐世保バーガー」と「九十九島の展望」の2つ。
商店街も比較的駅前に近いので、展望台から帰ってきて時間があれば行ってみたかったのですが、残念ながら時間が足りずに行けませんでした。次来ることがあれば行ってみたいなぁ。

街を歩くと目立つ場所に軍港らしさ

なお1つ目の特徴として挙げた軍港ですが、実は佐世保へ到着して早々に「軍港!」って感じのお出迎えが。
高速バスのバスターミナルに、艦これのポスターがでかでかと。

佐世保といえばやはり鎮守府。時雨ぇー!

また、艦これに限らず、佐世保駅の構内には軍港についてのパネルがありました。
そうそう、軍港といえば佐世保のほかにも横須賀(神奈川県)、舞鶴(京都府)、呉(広島県)なども有名ですよね。ちなみにぼく、実家が三浦(横須賀の隣)なので割と横須賀はなじみ深いです。

佐世保駅の構内にたてられていたパネル。

あと調べてみたところ、軍港をフェリーでぐるっと巡る観光クルーズもあるそうです。
今回は乗りませんでしたが、以前横須賀で同じようなクルーズに乗った時を思い出しました。けっこう軍艦の近くを通るので、好きな人も当然のこと、あまり興味がない人でも「おおっ」となれるのではないでしょうか。

まずは佐世保バーガーで腹ごしらえを

佐世保のご当地グルメとしてとくに有名なのが、佐世保バーガー
ただその定義はわりと緩めで「佐世保で作られる」「作り置きなし」のハンバーガーを指すため、特定の具材などの縛りもないためお店によって味も様々です。なお縛りはないものの傾向はあるようで、各店舗の写真を見た感じ、卵焼きやベーコンが挟まっているお店が多いように見受けられました。

また、その制限の緩さからか、実際に佐世保には提供するハンバーガーショップが多数存在しています。その数、佐世保駅前から徒歩数分圏内でも5件ぐらい。もっと足を延ばせば10件ぐらいも。つまり朝ハンバーガー食べてお昼にもハンバーガー食べて夜にまでハンバーガー食べるとかできちゃいます。やりすぎ。
佐世保の観光サイトで詳しく見られるほか、佐世保駅構内でハンバーガーショップの案内マップ(観光サイトでダウンロードできるPDFと同じもの)がフリーペーパーとして配布されています。お店を探すのに役立つので、観光の際にはおすすめです。

ハンバーガーショップ ヒカリ させぼ五番街店

ぼくが先ず選んだのは「佐世保駅から近い場所」にあって「評価が高い」お店として、みなと口から出て右に曲がったすぐの所にある五番街のハンバーガーショップ ヒカリさんです。
五番街(ショッピング施設)の海に面した側の1階にありました。

みなと口から出て徒歩5分もかからないぐらいの位置。

店舗の大きさとしてはこじんまりとした広さなものの、店内で食べるほかにテイクアウトもできるようで、天気が良ければ外のベンチで海を見ながら食べるとかもアリですね。なにせ軍港の街ですし。
ぼくがうかがった際は幸いなことに空いていたので、店内でいただくことに。

何はともあれ、佐世保に着いたのは12時過ぎで、お店へ着いたのは13時前。お腹が空いています。
うきうきとしながら、スペシャルバーガーのドリンク・ポテトセットをオーダー。鉄板で焼かれるパティの音と匂いを味わいながら、数分待つことしばし。到着しました。

スペシャルバーガーのドリンク・ポテトセット。

いただきます。
ハンバーガーの大きさはちょっと小ぶりなんですが、シャキシャキのレタスや卵焼きで厚みが出てて、また歯応えのあるベーコンも挟まってるので見た目よりもボリュームを感じます。

見た目で目立っている卵焼きも甘めの味付けで、思ってたよりもけっこう美味しい。
普段食べるハンバーガーで卵が入っていることがあっても目玉焼きがほとんどで、実は卵焼きが挟まってるハンバーガーって初めてだったんですが、意外と相性いいんですね、卵焼きとハンバーガーって。よくよく考えたらサンドイッチで挟まってることありますし、パンとは相性良いのか。

そして何より、個人的に一番気に入ったのは程よい厚さのチーズ!
味をしっかり感じられる厚さで、しかし厚すぎてくどく感じない、まさに「ちょうど良い厚さ」。これがハンバーガー全体に良い感じのコクを出していて、とても美味しかったです。

卵焼きなどのちょっと珍しい具材も入っていて、バランスも良く、総合点の高い、美味しいハンバーガーでした。
全体的に「オーソドックスな佐世保バーガー」という印象で、1店舗目で選んだのはたぶんぼく正解でした。

あと繰り返しになりますが、大きすぎないサイズなのでポテトをセットにしなければ、食べ歩きの軽食としてもちょうど良いかと。

九十九島の展望を眺めるなら展海峰

さて、ご当地グルメでお腹をくちくしたら、お次はとうとう観光です。
九十九島(「くじゅうくしま」と読むみたい。「つくもしま」ではないそうな)というのは佐世保の西から北へ向けて広がる総計208の島々の総称で、ほとんどが無人島だそうです。また湾自体が入り組んだリアス海岸になっていて、とても複雑な地形と大小さまざまな島が組み合わさって、その景観はかなりのもの。

そんな九十九島の景観を眺めるにふさわしい展望台は、佐世保駅からの移動圏内にも調べたところいくつかありました。
今回ぼくが向かったのは、その中でも特に評判が良かった展海峰です。

展海峰へのアクセス

佐世保駅前からバスで50分程度。

展海峰は、駅からはけっこう離れた山の上にあります。
徒歩だとかなり厳しいので(特に往路は上り坂になりますし)、駅前からバスを使うのが吉です。なお本音を言うと、バスは本数が多くないため、車だとなお良し、です。

はい。
バスの本数はだいたい2時間に1本ぐらいと少なめなので、スケジューリングはバスの時刻表を確かめてから組むと良いでしょう。

駅前のバスロータリーにある時刻表。ハイライト箇所が乗りたいバス。(展海峰行き)
2019年10月時点のものなので、最新の時刻表はその都度ご確認ください。

ちなみにこのバス、地元の方々の足としても使われていて、本数が少ないこともあって午後の便は普通にわりと混雑しがちでした。といっても商店街を抜けた先などでどんどん人は降りていくので空いていくのも早かったですが。

展海峰は季節の花園+九十九島を望む展望台

展海峰は九十九島を望む展望台だけでなく、その時期その時期の季節の花が植えられた花園もででーんと構えています。
到着後、駐車場からすぐ目の前がその花園。

入り口にあった見取り図。右っかわが季節の花園になっていて、左側にあるのが展望台。

けっこうな規模の花壇が広がっていますので、見ごろの時期にはけっこうすごそう。
公式サイトの方で花の開花状況とか見られるみたいです。

今回は10月下旬だったので、コスモスの時期。……をちょっと過ぎてて、散り始めな感じでした。

ぼくが訪れたのが平日だったこともあって、他にも人はいるけどさほど多くはない人数。
たぶん見ごろが過ぎちゃってるからというのもあると思うんですが、旬の時期とか混雑しそうな気配。駐車場も大きなバスが止まれるような作りになっていたので、おそらく観光バスのツアーにも組み込まれているんだと思います。

展望台側から見た、花園の全体像。モンスターボールみたいな特徴的な形状ですよね。

そして公園へ入って左手側。
芝地の上り坂になっているところを登ると、そこにあるのが九十九島を望む展海峰の展望台です。

展望台から正面方向の景色。

こ れ は す ご い 。

リアス海岸はほんとに細かい入り江や岬が入り乱れていて複雑で、それに加えて海の上にも大小ほんとさまざまな島々がたっくさん浮かんでいる景色。しかもそれが180度ぐらいの視界に広がってるの。
高い場所の展望台だから高さもあって、眺めも良くて、すごいです。

これだけ細かい島々が密集してる複雑な湾なんて日本でもここぐらいでしょうし、とても特徴的で印象的な光景でした。
海と島と坂が共存する瀬戸内海みたいな、でもそれ以上に島が多くて岬もギザギザしていて複雑で、不思議な感じ。

あと個人的にオススメしたい展望スポットは、展望台のほかにもう一か所。
駐車場の隣に売店があるんですが、その売店脇にあるテーブルとベンチの休憩スペースからの眺めもとてもよかったです。

時間帯と雲行き的なものがかみ合わさって、光の帯がとてもいい感じに。

展望台ほど視野は広くないんですが、逆に周りの木々が額縁のようなフレームとして機能するのでこれはこれで。またすぐ先が斜面になっているため、高台からの眺めという点では劣りません。
ベンチで座りながらゆったり眺められるのもGood。

ただし、手すりとかもなくすぐ先は斜面と崖を足して割った感じになっているので、落ちないように細心の注意を。

帰りは途中まで歩くのがオススメ

一通り展海峰を堪能できたら、あとは駅前まで再びバスで帰るのみ。
……なんですが、往路のバスが2時間に1本だったら、当然ながら帰りのバスも2時間に1本です。

展海峰の駐車場のバス停に張られたバスの時刻表。本数かなり少ない。

花園や展望台があるとはいえ、そしてそれぞれはけっこういいものだったとしても、しかしさすがに2時間を潰せるほどの広さはありません。
正直なところ、展海峰の滞在はせいぜい1時間ぐらいになるかと。

でもバスは2時間に1本しかない。
ではどうするか、というと、苦でなければ帰りは途中まで歩かれることをオススメします。なぜなら途中から他の路線と合流するので、駅前へ向かうバスの本数が多くなるんですね。

具体的には、上図のくびれのあたりらへんまで、歩くのがおすすめ。

展海峰自体は高台にあるため、駅前へ向かう道は基本下り坂で歩きやすいです。
また、左右を海に囲まれた半島なので眺めもまた良い感じ。気分転換にもなります。

海と島の下り坂。眺めもいいし、気持ちが良かった。

ですので、いっそ帰りは散歩がてら少し歩いてみるのが良いかと。
途中でバス停を見かけたら時刻表をチェックしていけば、ただ展海峰で待ち続けるよりも早めにバスに乗れると思います。

電車に乗る前に夕食で佐世保バーガー再び

駅前に戻ってきたところ、日も暮れ始めてわりと良い時間。
電車に乗るとまた数時間コースなので、今のうちに夕食を食べることに。

何を食べるかって? それは当然ご当地グルメ。

佐世保を発つ前、夜にも佐世保バーガーを食す。
さすがに時間を空けずに連続では食べていないけど、まさか一日に2食もハンバーガーを食べるとは。

ログキット 佐世保駅店

というわけで、二店舗目に選んだのは佐世保駅の駅ビルに入っていたログキットさん。

駅ビル内にありますが、アクセスは駅の外側からがメインの設計になってるみたいでした。

こちらもその立地から、佐世保バーガーとしての有名店みたいですね。
ちょうど電車を待っている間にいただくのにすごく助かりました。

バスロータリーがある駅の北側にあって、駅の外側から利用するのが基本みたいです。
店舗はカウンター式になっているため、たぶんテイクアウト専門っぽい印象。非常に狭いので、中に入って注文したら外へ出て、出来上がったらまた入店して受け取って外で食べる、って感じでした。

注文したのはスペシャルバーガー。こちらもヒカリさんと同じような具材で、やはり卵が入っている模様。
いざ受け取って、食べようと蓋を開けてみると……

なんか めっちゃ デカい。
手のひらより大きいぞこれ。

特徴は、とにかく食いでのあるそのボリューム
味自体はしっかりと「ハンバーガー!」という感じで肉の旨味もあり、具材の美味しさもあり、そしてソースも質が高い。けど、やはりボリュームが何より印象的。
「美味い! デカい! ドーン!」って感じ。

お腹が空いているときにがぶっとほおばり、口の中いっぱいをハンバーガーにする、みたいなやんちゃな食べ方がピッタリきそう。
そんな大ハンバーガーを味わってからの佐世保離脱となりました。

こんど来たときはハウステンボス行ってみたい

ご当地グルメの佐世保バーガーを味わえました。
すごい眺めの九十九島を堪能しました。

でも、
日本一長いという商店街を見られませんでした。
全国的にも有名なハウステンボスも行ってみることはできませんでした。

だから、次行ける機会があれば。
今度はちゃんと一泊する旅程で、ハウステンボスも遊びに行ってみたいな、と思います。
そんな佐世保訪問でした。

……あとやっぱりバイクとかで行きたいなぁ。
バイク、また乗りたいなー。