千葉の亀山湖畔にある稲ヶ崎キャンプ場は車向きでした
地図を見ていて、前々から気になっていた房総半島中心部の亀山湖畔にあるキャンプ場。
湖の湖畔だし、電車でも行けそうな位置。
というわけで、せっかくですので2019年3月8日(金)-9日(土)に1泊2日で行ってきました。
前々から気になっていた湖畔キャンプ場
キャンプを始めて、早くも6回目。
いろいろなキャンプ場を転々としていましたところ、どうやらぼくは水辺のキャンプ場が好きらしいぞ、とだんだんと自分の好みがわかってきました。
水辺のキャンプ場となると、川沿いか湖か海。
海については潮風が気になるので(あと生まれが三浦なので)除外して、そうなると川沿いか湖の二択です。
そこでGoogleマップで都心からも近めのキャンプ場を探しているときに見つけたのが、今回の稲ヶ埼キャンプ場というわけです。
稲ヶ埼キャンプ場の概要
稲ヶ埼キャンプ場は千葉の房総半島のほぼ真ん中あたりにある、亀山湖にほど近い場所にある水辺のキャンプ場です。
正確には亀山湖ではなく亀山湖に繋がる小櫃川みたいなんですが、まぁ距離も近いし川幅も太いし湖みたいなもんかと。なのでぼくは湖畔キャンプ場と認識。
千葉の南側、房総半島のちょうど中央付近にあります。
地図で見てみると、駅も近い場所にあるので電車で向かうこともできそうです。
都心から向かう場合は内房線で木更津にて久留里線へ乗り換え、そのまま終点の上総亀山駅まで、というルートになりますね。
ただ、先に結果としてお伝えしておくと、電車でのアクセスはオススメできないのでご注意ください。
稲ヶ埼キャンプ場の特徴としては、以下のような感じです。
- 公式サイトはこちら
- サイトはフリーサイトとオートキャンプサイトの2種類
- キャンプ場全体が湖に突き出た半島っぽい形なのですが、フリーサイトはその半島部分の広場、オートキャンプサイトは半島付け根の一段高い場所にある場所、という具合です。
- オートキャンプサイトの方が管理棟やゴミ捨て場、お手洗いなどにも近いですが、フリーサイトからもそこまで遠くはありません。
- ゴミ捨て場、お手洗い、炊飯棟、コインシャワーなどあり
- いずれもきちんと手入れされていて、綺麗かつ広々としています。
- 管理棟には売店もあり
- 利用は要予約で、オートキャンプサイトは3,300円、フリーサイトはなんと550円
- チェックインは13時から、チェックアウトは11時まで
あと管理人の方がとても人当たりよく、予約の電話をさせていただいた際は気持ち良い対応でした。
今回の旅の目的
というわけで、キャンプ場が定まったので今回の旅の目的はこちら。
- 初めてのタープに挑戦
- パーゴワークスのニンジャタープを買ったので、タープデビューです。
- 初めての燻製に挑戦
- 新たに汎用的と名高いメスティンを買ったので、その試し利用も兼ねてます。
- 泊りのキャンプで焚き火台を初投入
- 使用はBushbox XL
- この時はデイキャンプで火入れ後なので、2回目の使用ですね。
今回はデイキャンプでの反省を活かして、ノコギリも持ってきました。
今回も楽しんでいくぞい。
往路の盲点:乗換駅の木更津で駅前にスーパーがない
下調べしたところ、キャンプ場の周りには食べ物などを購入できるお店はないらしい。
ならばちょうど乗換駅となる木更津で何か買っていくか、となるのは自然な流れです。
でも木更津駅、駅前にスーパーがなかった。
あれ、おかしいな。
木更津といえば名前を聞いたことがあるぐらいには大きな駅のはずなんだけど……。
しかし駅前をぐるぐる歩いても、スーパーは見つからず。
コンビニはあるんだけど。
最終的に観光案内所にいたお姉さんに食べ物を買える場所を聞いて、駅から徒歩10分ぐらい離れた場所にあるこじんまりとしたお店へ到着。
そこで今夜の燻製にする材料を購入しました。
やっぱりキャンプといえば地産地消ですよね!
と行きたいところでしたが、置いていたウィンナーとかよくよく見ると鎌倉産で完全に県外。
さようなら地産地消。
稲ヶ埼キャンプ場へ到着
そんなこんなで思わぬトラブルもありましたが、ザックをおともにえっちらおっちらとキャンプ場へ到着です。
なお上総亀山駅からの道のりは高低差もあったからか、地図で見る以上に距離を感じました。
管理棟で受付を済ませ、フリーサイトへ移動します。
かなり広々とした感じです。
ただ中央にストーンサークルがあること、その先はちょっと小高くなっていて傾斜があることから、全面が設営可能というわけではなさそうでした。
あと3月の平日(金)とはいえ、見晴らしの良さそうな水辺には先客のテントがちらほら。
ばっちり好みな場所へ設営したい場合は、早めに来たほうが良さそうですね。
軽く歩いてサイト内を見て、空いていて良さそうな感じを見つけたので設営場所を定めました。
とりあえずサイト入り口近くの右手側(西向き)に陣取ります。
さぁ、ではテントを組み立てて、そして念願の初タープのお目見えです。
タープは試し張りすらしていないので、まさに初挑戦。
いざ夢のテントとタープのドッキング!
後ろ側(テント側)の弛みが気になりますが、初めてにしては良い感じではないでしょうか。
というか「張りやすいので初心者向き」という前評判のニンジャタープ、実際にガチのタープ初心者のぼくでもそこまで困らずに張ることができました。
一般的なタープは「ポールに紐を張って立ててから角へ」という流れみたいですが、ニンジャタープの場合はその形状ゆえに「角へ紐を張ってからポールを立てる」という手順で張れるため、初心者が躓きやすいポールへの紐張りが無いんですね。
だからこそ、初心者でも使いやすいタープになっていました。
これは確かに初心者向きといわれるわけですね。
これでムーンライト2型の前室を広げられるので、かなり快適になるぞ。
タープを立てられる場合は積極的に今回みたいな感じで張っていこうそうしよう。
初めての燻製に挑戦
さて、テントの設営を終えたら、次は燻製……の前に、焚き火です。
管理棟の売店で買ってきた薪を、新たに用意したノコギリ(シルキー ゴムボーイ 万能目 210mm)でゴリゴリと長さを短くしていきます。
というか最初は3分割にしてたんですが、思ってた以上にノコギリで切るの体力つかってぜぇはぁし始めたので、途中から2分割に妥協してました。
というわけで、なんとか薪の長さをコンパクトにできたので焚き火開始。
半分の長さ(20㎝ぐらい)になればBushbox XLでも普通に焚き火できますね。
いや、ほんと、ノコギリ辛かった……。
今回はこの焚き火の火を使って調理、しかも燻製に挑戦です。
用意したのは木更津で買ってきたウィンナー。
これを汚れ防止にアルミホイルを敷いたメスティンへ、燻製用のウッドチップを少量入れて、網を置いて、その上へ並べました。
蓋をちょっとだけズラして開けた状態で火にかけ、いざや燻製スタート。
……………………
…………
……
まだかなまだかな、とちらちらと様子を伺います。
でも予想してたよりも全然煙が出てこないので、のんびりと時間をかけて。というか焚き火の光や煙もあって、メスティンから登るはずの煙も超見辛いというトラップ。
思えばこれが失敗でした。
煙がほっそりと上がったり消えたり、そんな様子を伺っていると、次第に臭いが変わってきました。
お、焦げ臭いぞ?
はい。焦げました。
燻製失敗です。
写真は撮っていなかったのであれなんですが、蓋を開けて覗いてみると、皮がパリパリを通り越してガリガリに硬化していて、ちょっと焦げの苦みが強いお味に。
そしてよくよく観察してみると、どうやら熱せられて皮が裂けてしまっていました。そしてそこから垂れた肉汁でウッドチップが消化されてしまい、煙が出たり出なかったりしてたようです。
なので反省点としては
- 火力の調整に失敗したらしい
- 最初から直火でというのが無茶だった。
せめてバーナーで弱火でやるべきでしたなぁ。
- 最初から直火でというのが無茶だった。
- 皮が裂けても大丈夫なようにするべきだった
- 具材の下にも、アルミホイルとかで受け皿を置いといたほうが良さそうですね。
という具合です。
失敗したけど学びがあったので、これはこれでよし!
翌朝、寒さに痺れながら帰路へ着く
ウィンナーを食べ終えてからひと眠り。
そして朝起きると、
めっちゃ一面に霜が降りてました。
暖かくなってきたとはいえ、やはりまだ3月上旬。
湖畔という水分が多い環境もあって、めっちゃ冷えますね。寒い。
残していた薪で朝の焚き火を行いつつ、早朝から小舟で活動している釣り人さんたちを眺めながら、撤収を始めます。
ここ釣り人さん向けにボートとかも貸し出しされる川なので、早朝はこうして釣りをされる方々がいらっしゃるようです。
そして撤収中、なんか聞きなれない音がするな、と思って空を見上げたらドローンが飛ばされていました。どうやらフリーサイトに宿泊された方が飛ばしていたようです。
何気に実際に飛んでるドローンて初めて見たんですが、思いのほか高いところまで飛ばせるんですね。すごいなぁ。
まとめ:車向き……というか、電車は不向き
パッキングを終えてチェックアウトして、稲ヶ埼キャンプ場でのキャンプは終了です。
稲ヶ埼キャンプ場についての感想としては
- 小さな子供のいるファミリーキャンプにも向いてそう
- 坂の部分に滑り台があったり、小川があったりと、フリーサイトの広場は遊びやすく整備されていました。
- オートキャンプ向き
という感じです。
特に後者の「オートキャンプ向き」ですが、これは建前で、実を言えば「電車向きではない」というのが本音です。
なぜかというと、
ちょうどチェックアウトする頃合いに電車がないのである。
朝の8:48を逃すと、次は14:23。
11時にチェックアウトした場合、強制的に2時間半近くの待機時間が発生します。
そんな理由で、残念ながら電車キャンプには向いていませんでしたが、でもフリーサイトはかなり安めですし、オートキャンプにはいい具合のキャンプ場だったかと。