投稿日最終更新日

装備品紹介

音声メモの記録&文字起こしガジェットSenstoneをゲット

クラウドファンディングでSenstoneというガジェットを見かけて、「おっ!」となって即支援購入しました。おとこのこって、こういうガジェット好きよね。
で、それがとうとう2020年7月1日に届きまして、少し使ってみたところ癖があったので共有がてらのメモになります。

Senstoneは音声メモを記録するためのガジェット+アプリ

Senstoneは音声を記録して、それを文字起こししてテキスト化してくれる、というガジェットとアプリがセットになったものです。
ちなみに会議中のやりとりを録音してそれを文字起こし、みたいなのには向いていなくて(そもそも長時間の録音ができないのと、文字起こし時に日本語だと句読点が入らないので)、あくまで短文の音声メモ向けのツールですね。

ガジェットはかなり小型。ペンダント化できるやつやクリップにできるやつが付属してくるので、ぼくはクリップ付けてます。

大まかな仕組みとしては、専用のガジェットを首回りや胸ポケットあたりへ装着したりして、ボタンを押すと録音。
そしてBluetoothで接続したスマホへ録音された音声データが転送されて、専用アプリからクラウドへアップロード。その後クラウド上で解析されて、アプリ側へ文字起こしされたテキストデータが送られてくる、という感じです。詳しくは下記ページにある図などがわかりやすいかと。

クラウドファンディングで限定販売がされ、ぼくの場合は2020年4月ごろに開始したCampfireで支援購入をしました。そして届いたのが7月1日だった、というわけです。
ちなみに調べてみたところ、上記のCampfireでのクラウドファンディング以前にも、Kickstarterなどの別サイトでも同様に販売されてたみたいですね。

届いたらまずアプリのインストールを

Senstoneは、小さな箱に入った状態で届きました。
英語パッケージで、中に入っていた説明書も英語。特に日本語訳のマニュアルどころか、支援ありがとうございました的なペラ1枚の紙もありませんでした。要は次のアクション提示がありませんので、この時点でだいぶ購入者が試されてる感あります。

マニュアルは図説なのでまぁ大丈夫ですが、英語の方のは細かい字でぎっしり全部英語なので正直わけがわからない。

説明書にはスマホへのインストールが必要なアプリのダウンロードページのQRコードすらなかったので、別途自分で調べて必要なアプリをインストールしました。
どうやらAndroidとiPhoneでそれぞれ下記アプリみたいです。

Google Play(Androidユーザー) → Senstone Portable Voice Assistant
App Store(iPhoneユーザー) → Senstone

無事、必要なアプリがインストールできたらスマホのBluetoothを有効化して、アプリを起動してガジェットとの接続設定を行いましょう。
そしてそれだけ終えれば、利用準備が完了……ではありません。かなり設定メニューがどこにあるかわかりづらいですが、「文字起こしの対象言語」を設定しないと文字起こしが正常に動きません。ちなみに例によって特にこの設定の必要性のガイドとかもアプリ起動時に出たりしません。

アプリ立ち上げ後、1:右上のアカウント〇をタップ → 2:アカウント名をタップ → 3:「既定の言語」をタップしてJapaneseを選択。

言語の設定まで終えたら、これで今度こそ初期設定が完了です。
あとはガジェットのボタンを押して喋って、喋り終わったら再度ボタンを押して、とすると喋った音声が録音されます。その後スマホでBluetoothが有効な状態でアプリを起ち上げると、録音された音声データが転送されてきます。そしてちょっと待てばクラウド経由で文字起こしまでしてくれます。

使ってみての感想

もろもろの細かいところが雑でかなり不親切な造りだな、というのはあるんですが、ひとまずそれは置いておいて。
実際に数日使ってみて、こんな感想を抱きました。

こんな感じで首の近くへ着けておいて、使いたいときにボタンを押して使う感じ。

良い点

  • 使い方そのものはかなりシンプル
  • 文字起こしの精度も思ってたよりけっこうマシ
  • スマホを起動してメモを書いて……とやるよりも、すごく楽にメモを残せる

気になる点

  • 意識的にハキハキとしゃべらないと文字起こしの精度がかなり下がる
  • 声に出して喋る必要があるため、人目があると心理的に使い辛い
  • 文字起こしされたテキストには句読点がないので読みづらい
  • 記録日時や記録場所などは「スマホに転送された日時・場所」になるのであくまで目安
  • Bluetoothを使うことによるスマホのバッテリー消費への懸念
  • 記録が積み重なるとTwitterのタイムラインのように流れて埋もれやすい

使い方(記録の仕方)はシンプルで良いですが、比較的改善に着手しやすい部類のはずのアプリがまだまだまだまだなので、ベータ版だな、というのが正直な印象。
まぁこの辺りはクラウドファンディング製品ですからね。時間をかけて改善を積み重ねてより良いものになっていくことに期待です。コンセプト的にはかなり良いと思いますし、実際日常で使い慣れれば重宝しそうな予感もあります。

実際のアプリ画面はこんな感じでログが溜まっていきます。ちょこちょこ文字起こしが失敗してる箇所もあるものの、気を付けて喋ると割と認識してくれます。
個別にタップすると、音声データの再生も可能。

ただ、わりと致命的な不具合に遭遇してしまっており、現在ぼくは利用を中断せざるを得ない状況に陥っています。
……が、一週間の後、問題は解決しました。

なぜか30回しか文字起こしができない不具合に遭遇(→7/13 解決しました)

もともと、クラウドファンディングサイトでは以下の記載がありました。
要は毎月の文字起こしには回数上限があるわけです。

・1か月300回の音声録音まで無料、それ以降は1回の使用に$0.008(おおよそ1円)使用料が必要となります。

https://camp-fire.jp/projects/view/260755

上記自体は支援購入する前にきちんとチェック済みで、納得済みでした。
だって1月300回といえば、1日換算でだいたい毎日10回ぐらいまでは使えるわけですからね。実際には使ってみないとわからないけど、まぁたぶんそれぐらいには収まるだろうと。

で、実際に製品が届いてアプリをインストールして、アプリからアカウントを作成して使い始めたのですが、ここで問題が。
アプリのアカウントプロフィール設定メニューに表示されているトランザクションの数値がこの文字起こしの残数みたいなんですが、300回からスタートするべきはずがアカウント作成直後で30回ぐらいしかなかったんですね。

わずか30回程度だと、ちょこちょこ使ってたら普通に減っていって0になった。
0になると音声データは保存されるものの、文字起こしがされなくなります。

どうしたものかと悩んで、支援購入したクラウドファンディングのページからプロジェクトの起案会社へ質問をしたところ、日本語の問い合わせ窓口を紹介いただけたのでそちらへメールで問い合わせをしました。
するとメーカーの担当の方へ確認していただけるということで、2020年7月9日現在はその回答待ちな状況です。(→7月13日時点で回答はないものの、トランザクション数の回復を確認しました)

わりと使い続けるにはクリティカルすぎる状況ですので、こちら解決などしたら追記させていただきますね。
どうやら起案会社でも現象の確認ができたということなので、たぶん他にも同様の状況になっている方いそうですし。

2020年7月15日 追記)
問い合わせから一週間経ってからの7月13日、アプリをチェックしていたら0だったトランザクション数が600になっていることに気付きました。
(特にカスタマーサポートなどからの連絡はないのですが)どうやら対応していただけたようです。

総合的には「これからに期待」な完成度

全体的に未完成な部分がまだ多くあって、やはり前述のとおりベータ版だな、という感想がぬぐえません。
ぼくが使ってるのはAndroidの方のアプリですが、記録と検索の画面しかなくタスクやリマインドなどはメニューとして存在していないですし、またEvernoteとの連携も設定メニューなどは一切ありません(まぁぼくはEvernote使ってないんで影響はないんですが)。加えて言えば記録を場所から探す、というのも日本だと未実装っぽいです(地図は表示されるけどスタート位置がアメリカだし、日本へ移動させても特に印もついてない)。

ただ「超簡単に手軽にメモを残せる」ということに特化しているガジェットですので、使い込めば使い込むほど、手放せなくなるほどに重宝しそうな雰囲気を感じます。
手書きでメモを取るより、スマホでフリック入力するより、ものすごく簡単にメモれるという。この敷居を下げるレベルがすごいので、期待が凄いんですよね。実際、便利ですし。

なので根気よく気長に改善を待ちつつ、使っていきたいな、と。
個人的には下記を改善してくれると嬉しいなー。

  • Dropboxへの出力も対応してほしい(日常的にDropboxを重用しているので)
  • アプリで過去の記録を探しやすくする工夫が欲しい

……ただ、何はなくともトランザクション数がおかしくなってて使えない状況の改善が最優先ですが。
早めに解決するといいなー。いいなー。