唐津の見どころ、唐津城とアニメ聖地
2019年10月下旬、九州駆け回りツアーのラスト。佐世保から博多へ戻る道中、宿泊地として訪れたのが唐津でした。シンボルとして唐津城がででんとそびえているほか、アニメの聖地にもなっている、そんな町です。
滞在は一泊ではあったものの、到着したのはすでにかなり遅い時間。だったため、実際の滞在時間としては半日程度の、日帰り旅行な観光でした。
唐津は佐世保と博多の中間にある唐津湾に面した町
唐津は佐賀県は北側にある、海に面した町です。
位置で言うと、佐世保(長崎県の北の方の都市)と博多(言わずと知れた九州一の大都市)を電車で行き来しようとした場合に、北側のルートでちょうどだいたい中間ぐらいの場所となります。……とはいえ北側の電車ルートって時間かかるので、たぶんマイナーなルートだとは思いますが。
佐世保と博多をつなぐ上側のルート、筑肥線や唐津線の接続駅になってます。位置的にも中間あたりですね。
どうやらアニメの聖地だったらしい
さて、そんな唐津には、実はあくまで移動の中継地点兼宿泊地として「なんか名前聞いたことあるかも……?」と、特に下調べはほとんどせずになんとなくで訪れたのですが。
電車を降りて改札を出て、そこに驚く光景が。
佐賀県のご当地PRアニメ、ゾンビランドサガのでかでかとしたパネルが。
そういえば唐津、佐賀県でしたね。残念ながら未視聴なんでよくわかっていませんが、もしかしてゾンビランドサガの聖地なのかな?
なんて思いがけない出会いにびっくりしつつ、駅ビルの外に出たらそこでもまた別の出会いが。
まさかユーリ!!! on ICEのポスターまで張ってある、だと……!?
なぜ……なぜ……。
と思いつつ記憶を掘り返してみたところ(こっちは一応視聴済み)、そういえば唐津は主人公の勝生勇利の故郷でした。確か序盤で特訓したりして過ごしてるの、モデルになったの唐津ってどこかで聞いたことありましたわ。
そうか、ユーリ!!! on ICEの聖地なんですね、唐津。
観光の目玉、唐津城跡地へ
さて、一泊した翌日はあらためて観光で唐津を回ります。
寝る前に調べてみたところ、唐津の観光名所としては唐津城跡地が有名な模様。跡地、という名前ですが普通にお城が建っていて、入場料を払えば中に入ることもできます。
唐津駅から徒歩で20分ぐらいの位置。
駅前から徒歩でも普通に行ける距離にあるのがとても嬉しいですね。
さっそく、唐津城へ向かってみることに。
唐津城の西側には綺麗な砂浜の西ノ浜海水浴場
地図で見てみたところ、唐津城の左側(西側)には綺麗な海水浴場が広がっているとのこと。
さして遠回りでもないですし、行きのルートを工夫して西の浜海水浴場を経由してお城へ向かうことにします。
というわけで、西の浜海水浴場へ到着。
まず目を引いたのが、砂の黄色。
なんだか彩度が高い感じ。
そして正面の小島と半島が浮かぶ景色もまた、特徴的な眺めです。
地図で見てみると分かるんですが、唐津湾って大きめな入江になってるんですね。だから左手に目を向ければ半島がぐるーっと先の方へ延びてますし、それはそれとして正面には高島という名前の小さな島がぽつんと。地図で見ると展望台もあるみたいです、高島。
次に気になったのは、海との近さ。
舗装された道路と海との距離がさしてなく、砂浜が狭めな印象なんですよね。名前的に海水浴場で間違いないはずなんですが、ぼくの知ってる海水浴場ほどの「砂浜の広さ」がないのがちょっとびっくり。
さて、目的地は海水浴場から右手にある唐津城です。
右に曲がって朝の良い感じかつ過ごしやすい気温の中、のんびりと良い感じの景色をゆったりと歩いて向かいます。語彙力。
途中、砂浜が広くなってるあたりにビーチバレーのコートらしきものが設けられていて、そこで地元のチームと思われる集団が練習に励んでました。これもまた地元の光景ですね。
時期的に10月だったのであれでしたが、海水浴シーズンはもっとわいわいがやがやとしてるんじゃないでしょうか。
石階段を上って唐津城へ
唐津城の麓まで着くと、そこに構えている石段を登ってお城へ向かいます。
なお裏手の方には足の悪い人向けにエレベーターもあるそうな。
石垣や緑の木々に囲まれた階段を上っていくと、わりとさほどかからずにお城へ到着です。
階段を登りきったところには藤棚があって、地元の方々清掃して綺麗にされてました。
せっかくなのでそんな中をぐるっと回ってみると、
唐突に出てくるヴィクトル・ニキフォロフ。
あ、さっきの階段も聖地スポットだったのですね。
そんな藤棚(とヴィクトル)の後ろを向くと、ちょうど東側。
虹の松原方向を向くと、ぼくにも見覚えのある光景がありました。
ここ、たぶん2話の訓練シーンで出てきたベンチだ。
なぜかここは記憶に残ってます。
さ、周りをぐるっと回ったら、あとは大本命の唐津城の中へ入ってみましょう。
内部は唐津の歴史展示場と、眺めの良い天守閣
唐津城は中へ入れて、入場料500円を払うとさらに上の階まで登っていくことができます。
最上階は天守閣で展望よし!
なお藤棚にもあったように、気付くとそこら中にユーリ!!! on ICEのパネルが出没。
このロシア人たち、お城堪能しすぎである。
そんなこんなで、最上階の天守閣へ到達。
いざ、唐津湾を望む180度ビューを。(残り180度は駅側で、合計360度ぐるっと見られます)
おお、雲が出てるのでちょっと薄暗いのが気になりますが、遠くまで見えていい景色。
こうしてみると唐津湾は入り江になっているというのがよくわかります。だってぐるっと弧を描いているのがわかるんだもの。
せっかくなので例の橋
Oh、ジャパニーズお城。
といった唐津城を堪能できたので、唐津城跡を離脱。さして広いスポットでもないですから短時間でさくっと回れます。
そしてせっかくなので、唐津城からもほど近い場所にあるユーリ!!! on ICEの聖地スポットをもう1か所。
劇中でも出てくる頻度が高い光景なので、わりと記憶に残っていたのでした。
勇利たちがランニングで通ってた橋ですね。
あと勇利の実家「ゆーとぴあかつき」のモデルになったらしい鏡山温泉 美人の湯も近場にあってせっかくなのでかつ丼も食べに行きたかったんですが、近いとは言えば徒歩では厳しい距離だったので、今回は見送りとなりました。
基本的に車とかで来るべきですよね、地方の観光って。
唐津の近隣には虹の松原も
さて、唐津駅からの徒歩圏内、だと西の浜海水浴場と唐津城跡地が主だった観光スポットですが。
もう少し(車や自転車などで)足を延ばせるんであれば、日本の三大松原に名を連ねる虹の松原が隣にあります。
唐津駅からも歩いていけなくはギリギリないですが、どっちかというと最寄りは3駅隣なのでやっぱ徒歩は厳しい。
海沿いに長い距離ずらーっと防砂林のために植えられた松林。
全長はなんと4.5㎞もあるそうで、松の本数も約100万本だとか。ミリオン松林。
中も遊歩道みたいなのがあるみたいなんで、散歩なども大いにありですね。
逆に遠くから全景を見たい、という場合は最寄り駅の虹ノ松原駅から反対側に展望台もあるようです。
最寄りは虹ノ松原駅。
時間が取れるんだったら行ってみたかったなぁ。
残念ながら旅程最終日で飛行機の時間もあったので、今回は断念せざるを得ませんでした。
なんかいつの日かまた訪れる気がした町でした
ぐるっと唐津……というか唐津駅前を回ってみて。
身も蓋もないことをいってしまうと、さすがにそんなに見どころは多くありませんでした。駅前がそこまで栄えているわけでもないですし、正直スポットらしいスポットは唐津城ぐらいですし。
ただ近場には今回行きたくても行けなかった虹の松原もありますし、あとなんかよくわからないんですが、将来いつかまた唐津へ訪れることがあるような、そんな予感があります。
いやほんとなんでかわからないんですが。なんでだろ。
でも欲を言えば、次行ける機会があれば、電車+徒歩よりもバイクで訪れたい。そうすればもっといろんな観光スポットを巡れますしね。
というか電車+徒歩(+バス)がそもそも観光の旅行には向いていないという身も蓋もないかなしみ。
まとめると、唐津だけを目的として旅行でやってくる、だと正直なところちょっと物足りなさがあるかと。
なので、旅の途中で足を運ぶには良い町なのでは、と思いました。