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旅記録

5年ぶりに函館へ夫婦旅行

今年(2019年)の妻の誕生日は、贈り物どうしよう。わりと毎年悩むぼくです。 昨年(2018年)は箱根の温泉旅館へ行ったので、じゃあ今年も別の場所へ旅行とかありじゃないかしら。
ではどこへ……と考えたときに、思い出したのが5年前の新婚旅行で行った北海道でした。そういえば北海道、特に函館の海鮮グルメを超気に入っていたな、と思い出し。 というわけで、2019年11月下旬、函館へ5年ぶりの夫婦旅行となった次第です。

今回は飛行機ではなく新幹線をチョイス

実をいうと、飛行機が苦手な妻。
そして新婚旅行時はなかった新幹線が無事開通してるということで、試しに今回は新幹線で行くことと相成りました。

初音ミクカラーな北海道新幹線。

飛行機よりも1時間以上かかる時間が長くなる新幹線。
というわけで、むしろ平日よりも早い時間の列車へ乗って出発です。早起きして、なんと8時台の列車。

だってお昼ぐらいについて、ランチとして海鮮丼食べたいですし。

東京駅で買い込んだ朝食用の駅弁。ぼくはチャーハン弁当。

数時間後に食べられる函館グルメに胸をわくわくとさせつつ。
それはそれとして時間が早すぎたので、朝食として駅弁をたしなむぼくたち。

東京駅は駅弁がたくさん取り扱い種類があって目移りしちゃいますよね。
特に列車旅の醍醐味でもありますから、駅弁食べながらの往路はうきうきです。

出発から2時間後、だいたいずっとこんな景色。

そんな楽しみの駅弁も、出発早々に食べ始めれば、30分ぐらいで食べ終わります。
しかし東京→函館は、新幹線だと5時間以上かかるかなりの長旅。ぼんやりと車窓からの景色を眺めたりもしてましたが、思ってた以上に景色に変化がなく、正直暇な時間になっていました。新幹線の線路周囲、変化が乏しいんですね東北新幹線……。

途中、岩手に入ったあたりからスマホに電波の入らない長距離トンネルもちらほら出てきたり、といったこともありつつ。
出発から4時間強、北海道新幹線の終着駅である新函館北斗駅へ到着して、そこから在来線へ乗り継いでさらに30分ほどで、ようやく函館へ到着しました。

正直なところ、これだったら飛行機の方がよいかなぁ、というのが率直なところです。
ルートなどについて、より詳しくは別記事としてまとめましたので興味があったら下記もご参考ください。

ともあれ、無事に函館到着!
これから2泊3日で、美味しいものを食べる旅の開始です。

1日目:いくら丼と北海道食材の天ぷら

朝8時台の新幹線に乗っても、函館についたのは13時前。
駅弁は食べたけどもうお昼ご飯の時間を過ぎている。ぐぅー。

さっそく駅目の前にあるどんぶり横丁市場へ……と行きたくなりますが、その前に荷物を置くためにホテルのチェックインへ。
というのも今回とったホテル、駅前徒歩ほんのちょっと、なので少しの寄り道でOKなんですよね。重い荷物を持ったまま歩き回るのは辛いですし、どうせなら身軽になってご飯を食べたい。

ホテルのロビーへ追加されていた喫煙所。狭すぎて、なんと上限2人までしか利用できない。

せっかくなので一服して見世物になったような新鮮な気持ちになってから、あらためていざ海鮮丼ランチへ!

お昼ご飯は函館朝市で

函館といえば、函館朝市。
というぐらいに函館名物の施設ですが、さすがにお昼時を過ぎてると活気もかなり控えめです。市場の方は普通に閉まってますし、どんぶり横丁市場もやってはいますが客足は少ない感じ。

どんぶり横丁市場を一通り徘徊して、見すぎて逆にどこが良いかわからなくなって外へ出たところ、ちょうどまだ食事提供をしているお店があったのでそこへ飛び込み。
こんな感じで、どんぶり横丁市場以外にも小規模なお店が周囲にはあるんですよね。函館朝市。

函館朝市は、駅のすぐ目の前。

函館一食目、ぼくはいくら丼(小盛)をいただきました。
口の中で弾けるぷちぷちジューシー。

赤赤とテラテラしたつぶつぶのイクラがわさっと乗ってるいくら丼。これで小盛。

ごちそうさまでした。

食後は少し休んでから、赤レンガ倉庫へ散歩

おなかが満たされたので、いったんホテルへ帰ってちょっと休憩。
なんだかんだで5時間強も新幹線(と電車)に揺られていたので、ちょっと体に疲れが溜まっていたのでした。

体に活力が戻ってきたら、せっかくの旅行地です。
夜に備えてお腹を空かせるためにも、少しお散歩へ出ることに。行先はとりあえず赤レンガ倉庫。

駅前からも十分徒歩圏内で、腹ごなしの散歩にはもってこいの距離。

函館の赤レンガ倉庫も横浜にある赤レンガ倉庫みたいな感じで、赤レンガの倉庫が建物として複数並んでます。
その中もやはりアウトレットなショッピングモールっぽくなってるエリアで、近くには飲食店なども多数あり。

ぽてぽてとのんびり歩いていると、飲食店の外壁に、目を引く大きなメニュー看板がありました。

どれも美味しそうな巨大看板。

どれも美味しそう。

特にシンプルに美味しそうなこのガーリックトースト。

なぜか一部の料理だけ、写真の解像度崩れがとても気になったのでした。

そんなこんなで歩いていくと、気付けばもう17時ぐらい。わりとホテルで休憩しすぎた感。
さすがに11月下旬の日が短い時期ですから、すっかりと暗くなりました。ちらほらと雪が降ったりもしていたので、それもあります。

夜の赤レンガ倉庫は、けっこうムーディ。

なにせ5年ぶりなので、軽い視察に留め。
でも雰囲気は全然変わってなかったので安心しました。また明日来ようと決意しつつ(と言って実際は毎日来た)、夕食のために場を離れます。

また食べに来たかった、大門横丁

函館で絶対に来たかった場所の一つが、駅前からすぐの場所にある大門横丁という屋台村。

駅前から路面電車の線路沿いに、朝市(赤レンガ倉庫)とは逆方向へ徒歩10分かからないぐらい。

小規模な店舗が集まった屋台村です。

実は新婚旅行で訪れた際もここで夕食を食べて、あまりの美味しさに妻が感動の涙を流していたのでした。
なのでここは外せません。

記憶を頼りに当時お邪魔させていただいたお店を探したところ、無事、以前と変わらずそこにあってくれました。
暖簾を潜って、美味しい函館海鮮も北海道野菜も味わえる一口天ぷらの柏やさんへ。

野菜の天ぷらは特にトウモロコシが絶対に外れない美味しさでおすすめ。

今回も大のお気に入りの白子をポン酢で食べたり天ぷらで食べたりと、終始笑顔で大満足の妻の様子にぼくもにっこり。

実のところぼくは海鮮が(特定の種類以外は)苦手なんですが、北海道野菜の天ぷらはどれもこれもとっても美味しくて満足のひところ。1皿が1人~2人でも食べやすい量で出していただけるので、いろいろな種類を食べやすいのもうれしい限り。
個人的なぼくのお気に入りでいうと、トウモロコシが予想だにしない美味しさで感動でした。口の中に入れるとつぶつぶがほどけて広がり、甘いトウモロコシがうまうまと。美味しい。

せっかくなのでホテルのバー

お腹が満たされ、多幸感に包まれながらホテルへ帰還。
そしてホテルの最上階にはバーもあるので、せっかくだからと夜景を見ながら軽く飲むことに。

実は今回泊まったホテル、新婚旅行の時にも使ったホテルだったんですよね。
で、前回も夜景を見ながら同じバーで飲んだので、今回も、というわけです。

ぼくはカクテルだとXYZが好きです。

2杯目にオリジナルカクテルなどもいただいたりして、満足度の高い函館1日目を終えたのでした。

2日目:海鮮丼と赤レンガ倉庫での洋食

おはようございます。
函館での朝食はどんぶり横丁市場で海鮮丼と決めていた。Dサクです。

ひゅーっ!

というわけで、どーん。
サーモンと中トロとネギトロの3色丼!

見た目そのままというか、脂がのりのりで新鮮なお味。
間違いのない美味しさ。

朝食を食べた後は、腹ごなしで軽く市場の方を物色したりしたあと、ホテルへ戻ってお昼に備えて一休みです。

2日目のお昼は赤レンガ倉庫の函館ビヤホール

昨日に続き2日目もぶらりと散歩で、赤レンガ倉庫まで。
距離的にもエリア的にも来やすくてぶらつきやすいスポットです。お土産物を扱ってるお店も多数あるので、明日の新幹線乗車前にどこで何を買ってこうか、などと検討を付けつつのウィンドウショッピングにぴったり。

そして周囲に飲食店が多いので、ご飯を食べるにもよいエリア。
今回は昨日ぶらついたときに看板が目について、気になって仕方がなかったものを食べにやってきました。

中はちょっとレトロな雰囲気。

赤レンガ倉庫にある函館ビヤホールは、名前の通りクラフトビールが売りの洋風酒場です。
赤レンガ内でもいい具合に広いので、入りやすいのもうれしいところ。あと店内の装飾なども赤レンガ倉庫っぽさが強めで、雰囲気合っていい感じ。

ビヤホールですから、やはりビール。

ビールの種類が豊富なので、方向性の違うビールが色々選べて楽しいですよね、ビヤホール。
個人的にはスタウト(黒系。苦味があるけどスモーキーな香り)が好きですが、女性受けしそうなフルーティなタイプのビールなどもあります。

そして肝心の、このお店へ入る動機になった料理を……

ソーセージのパイ包み。

この男の子が大好きな圧倒的ビジュアル。
たまりません。

さっそくいただいてみたところ、意外なほどにソーセージとパイの相性がよくて驚きました。というのも、周りのパイがソーセージの脂を吸うから旨味が逃げず、さらにはサクザクっとした食感と香ばしさも加わるという大活躍。ソーセージそのものも旨味と塩気がとっても美味しい北海道クオリティ。
これは良いものだ。これは良いものだ。

チーズで食べる揚げニョッキ。

もちろん、それ以外の料理も美味しくぱくぱくと。

函館グルメというとどうしても海鮮が中心になりがちですが、ほとんどの場合が和食というか、こう、素材そのままというか、海鮮あるあるな感じになっちゃうんですよね。
その中にあって、美味しい洋食が食べられるという点が光っていた印象です。函館ビヤホール。

ごちそうさまでした。
函館は美味しいものがいっぱいや。

ホテルへの帰り際、ローカルファストフードチェーンとして名高いラッキーピエロの店舗があったので、メニューをパシャり。
今回の旅では結局入らなかったんですが、いつかまた来た時にはここも入ってみたいな。

メニュー的にはハンバーガーチェーンというよりもフードコートっぽい印象が強い。

函館の海鮮ならカニも外せない

今回の旅行に際し、妻から「カニを食べたい。あのぶわっと白身が広がるビジュアルのやつ。カニが食べたい」という要望をいただいておりまして、よし二日目の夕食はカニを食べに行こうとそうなりました。
というわけで、いろいろと情報を集めて実際にお店の前を通ったりして、今夜の銘店を探訪。

巡り巡って最終的にお邪魔したのは、函館朝市からもほど近い場所にあった海光房さんでした。

函館朝市からもかなり近いです。ちょこっとだけ海の方へ歩いた場所。

まずはビールをお通しでいただきます。

お店の入り口にも超でっかい水槽があって中にカニとかいましたが、お店へ入ると店内にももっとでっかい水槽があって、そこではカニやらお魚やらがたくさん泳いでました。
すごい。函館っぽい。

入店の時にも聞いた通り、カニのぶわっと広がるやつがあったので、妻はそれをチョイス。
ぼくは酒のつまみによさそうなのをお願いして、美味しそうにカニを味わう妻を見ながらほくほくと晩酌。

あつあつ・ほくほく・うまうま。

ごちそうさまでした。

3日目:回転寿司と帰宅

泣いても笑っても最終日。
この日の予定は「お土産を買う」「回転寿司を食べる」「そして帰る」のシンプルな一日です。

お土産は昨日・一昨日といろいろ歩いた際に目星をつけていたので、それを買って回っておけば終了。
ほんとは自宅用に干しわかめも欲しかったんですが、5年前に訪れた時と変わって全然見かけなかったため断念。家の近所のスーパーとかで売ってる外国産の干しわかめと違って、北海道産のは肉厚で素直に美味しいんですよね。使い出がいいので、もし見かけることがあればおすすめです。

個人的に我ながらのベストお土産チョイスは、瓶詰になっていたブルーチーズのディップ。
これぜったいハズれないやつ。美味しいやつだ。

港町の回転寿司はぜったい美味しい

持論(というか事実)として、いわゆる港町にある回転寿司はネタが新鮮でめっちゃ美味しいです。
新潟で食べたときも小樽で食べたときもとっても美味しかった回転寿司。さらに言えばぼくの実家の方も港町(神奈川県の三浦)なのでそのあたりはしみじみと実感してます。

ということで、せっかくですからお寿司も食べたいよね、と。
そんなわけで函館のファイナルバイトは函館の回転寿司屋さんへ。

ぼくがもっとも好きなお寿司のネタ、ネギトロ。

函館にも何件か回転すし店があるので調べてみたところ、評判の良いお店が駅前にあったのでそちらへお邪魔しました。
駅前交差点のビル地下1階にある、根室花まる キラリス函館店さんです。

駅前の交差点のビルの中です。

そして2番目に好きな寿司のネタ、炙りトロサーモン。

さすが函館、さすが港目の前、ネタが美味しい。新鮮で脂のノリがすごくて旨味たっぷり。
そして期待以上だったシャリの美味しさ。ネタとシャリでバランスが取れたよいお寿司。
たまりません。

多幸感に包まれながら、せっかくなのでちょっと豪華に、汁物も頼んじゃおうかな。
なんて魔が差してしまったのですが、これは正直失敗でした。

キノコ汁。

注文してから届くまで(パクパクとお寿司を食べながら)しばし待ち、やがてドンと到着した汁物。
さっそくいただくと具もたっぷりだし汁のお味も美味しいしで間違いないのですが……問題は、その量。上の写真だとちょっとわかりづらいですが、サイズ的には丼もの(かつ丼とか)用の大きめなドンブリにたっぷりなボリュームでして。具体的には4人前ぐらいある。
たぶんこれ、1杯をファミリーで分けていただくものであった、と到着してから気付いたぼくたちなのでした。

まとめ:食べる→おなかいっぱいで苦しい→また食べる のループ

お寿司を食べた後は、駅のお土産屋でファイナルお土産物色をして、電車で新函館北斗駅へ移動して新幹線での帰路につきました。

しかし思い返してみても、函館滞在の3日間はマジで全日

  1. お腹いっぱいまで食べる(食べ過ぎてしまう)
  2. 腹ごなしに少し赤レンガ倉庫まで散歩
  3. ホテルへ戻って休憩
  4. (↑1にもどる)

のループでした。

当然ながらホテルで休んでてもそこまでお腹は減らないので、食事のタイミングが徐々に遅くなるというトラップ付き。そんなわけで実のところ特に食が太いわけでもないぼくたち夫婦、わりと早々に苦しみながらも多幸感に包まれるという函館滞在になったのでした。
でも美味しいからたくさん食べてしまう。美味しいから仕方がない。

今回の旅で特に「初めての函館ならここを巡るべき」というスポットについて、別記事にまとめました。
それぞれのスポットやお店の位置なども掲載してるので、よろしければ参考にどうぞです。

函館は本当に美味しい街だなぁ、と思いつつ。
今度来たときは函館塩ラーメンとかラッキーピエロとかも食べてみたいな、と思うぼくなのでした。