神津島で3泊4日の島キャンプ・中編(滞在編)
前々から一度は行ってみたいと思っていた神津島。 友人と計画し、とうとう2019年9月21日(土)から24日(火)にかけて、3泊4日の長期キャンプをしてきました。人生で初めての離島です。
今回はその中編、神津島滞在期間の記事です。
前回の記事はこちら。
今回の記事は下記の続きになります。
1日目:竹芝桟橋からフェリーで神津島へ
高速ジェット船の朝は早い。
はい。神津島へのフェリーでのアクセスは夜行の大型フェリーと昼行の高速ジェット船の2種類がありますが、ぼくと友人が選んだのはこちら。高速ジェット船でした。
選んだ理由は次の3つ。
- 大型フェリーで、雑魚寝で眠れるか不安だった。
- 少しでも眠りやすそうな等級の客室にしようとすると値段が高速ジェット船とほとんど変わらない。
- 高速ジェット船なら3時間20分程度。
だったらもう高速ジェット船で良いかな! というわけです。
夜行の大型フェリーとは違い、高速ジェット船の出航は朝の8時。
普段以上に早起きして、前日の夜にまとめておいたザックを背負って電車に乗って、発着所へ向かいます。ちなみに有休とって平日出発、だったんですがまだ7時前後だというのに普通に電車混んでました。東京の出勤ラッシュはいとヤバし。
伊豆諸島へ向かうフェリーの発着場になっているのは、山手線浜松町駅から海の方へ10分強歩いたところにある竹芝桟橋です。
山手線浜松町駅または地下鉄大門駅から海方向へ徒歩10~15分ほど。もしくは、ゆりかもめの竹芝駅が最寄りです。
以前は実は勤め先のオフィスが竹芝桟橋付近にあったんで日々通ってたんですが、すでに移転して数年、久しぶりに訪れたら浜松町駅から海方向に高架歩道ができていたりしてびっくりしました。
えらい変わっておった。
先にターミナルへ着いていた友人と合流して、窓口にてWEB予約していた往復分のチケットを発券。
この時間(8時前後)に出発する便が多いからか、ターミナルは多くの人々。今回ぼくたちが乗る伊豆諸島の島々を順繰りに巡る便のほかにも、大島止まりの便も複数出ていたりしていて、日中の閑散とした様子しか知らなかったぼくには予想以上の賑わいでした。
やがて出発の時間が近づくと、乗船が開始されて並んでいた列が進み始めます。
高速ジェット船、思っていたよりも外からの見た目は小柄でちょっとびっくり。
浮いてぶっ飛ぶ必要があるから、小型なんですね。
背負っていたザックを荷物置き場に置いて、席について、シートベルトを着用。
ちなみに高速ジェット船は大型フェリーとは違って甲板に出たりはできず、基本的にずっと着席してシートベルトをつけていなければなりません。なぜなら高速で海上を疾走するため、危ないので。感覚的には船というよりも高速道路を走る車みたいな印象です。
やがて出航時間になると船とは思えぬエンジン音が唸りを上げ、東京湾を出発です。
幸い、往路は窓際の席だったので、物珍しい東京湾の景色を楽しみながら船に揺られます。
……いや、揺られるって言うより、なんだろう、飛行機と船を足して2で割ったような乗り心地。ジェットエンジンで海上を走る構造なので、なるほど、という感じです。なるほど。なるほど?
着水しての運行中は確かに船なんですが、ジェット中は正直、船の乗り心地とはだいぶ違いました。
竹芝を出航した高速ジェット船は大島を最初として、伊豆諸島の島々を順繰りに立ち寄りながら神津島へ向かって進んでいきます。
途中、クジラの出現率が高い海域では(クジラとの衝突事故を避けるため)着水して普通の船みたいに進んだりしながら「大島って思ってたよりもけっこう大きいのだなぁ」とか「式根島めっちゃ小さい」とかしていました。初めての航路……というか、フェリーに乗ること自体が人生でもレアケースですので、新鮮味があって楽しかったです。
やがて3時間強かけて、伊豆諸島ファイナルな神津島へ到着
往路では今回、島の西側の前浜港への入港でした。
8時ごろに乗船して、到着したのが11時20分ごろ。久々の陸地にうおーっと伸びをして解放感を満喫。なんだかんだで3時間を超えているので、立派に長旅でした。
前浜港を降りて見える位置にある観光協会に入り、窓口でキャンプ場の利用申請を書いて提出します。
ついでに何度もお世話になる予定の神津島温泉保養センター(入浴施設)のお得な利用券も窓口で買っておきます。基本的に入浴は温泉保養センターへお世話になることになるので。
目的の島西側のキャンプ場は、繁華街に近い入り江の沢尻湾キャンプ場と、さらに先の赤崎遊歩道寄りの長浜キャンプ場の2つ。この時点ではまだどちらにするかは決めかねていて、でもできれば沢尻湾の方が近くていいかな、となっていました。
しかし空いてるかわからないしとりあえず行ってみるか、と前浜からスタートです。バスにはまだ時間があったので、徒歩で。
途中、繁華街エリアでレンタサイクルを借りたのであろうキャンパーらしき3人組に追い抜かれたりしつつ、沢尻湾キャンプ場へ到着です。
観光協会からは徒歩だと20~30分ぐらいです。
Oh…テントいっぱいネ……。
一応開いてた隙間もあったんですが、さっきぼくらを追い抜いて行った方々が設営始めててスペース無くなっていました。残念。レンタルサイクルつよい。
大型フェリー組の方が高速ジェット船よりも先に入島してたので、やはり利便性の高い沢尻湾キャンプ場はダメであった。諦めてさらに先の長浜キャンプ場へ向かいます。
ただ15kgを超えるザックを背負って歩くには、ひ弱なぼくたちでは息も絶え絶え。そろそろバスがやってくる時間だったので、バス停からバスで向かいます。
沢尻湾キャンプ場からは徒歩だと25分ぐらい。つまり繁華街エリアまでは徒歩だと50分強ぐらいかかる位置。
到着した長浜キャンプ場は、前情報で調べていた通り人気の少ない砂浜でした。
テントサイトとしては主に左右に分かれていて、沢尻湾キャンプ場よりも市街地から(かなり)離れていて面積も広い分、他のテントもそこそこ見かけましたがだいぶ余裕がありました。
これなら大丈夫そうね、と長浜キャンプ場をベースキャンプに決定。
ぼくらはよりテントの少ない右側のエリアへ設営することにしました。
でーん。
どーん。
西日の沈む海を正面にとったこのロケーション。かなり良い。
ただ、惜しむらくはとにかく風が強いこと。どうやら沖縄の方へ進んだ台風17号の影響が遠く離れた東京湾沖の太平洋な神津島でも出ているようで、ひたすらに強風。
ぶっちゃけ島を去るまでずっと強風でした。最終日でちょっと落ち着いたけど、強風&荒波のセットだったので海はそこまで満喫できなかったですね……。
設営後は市街地エリアへ散策
無事設営を終え、重たい荷物を下ろしたぼくたち。今度は食料の調達と散策のため、徒歩で繁華街エリアへ向かいます。
だいたい長浜キャンプ場から市街地へは、徒歩だと50分ぐらい。初日でまだまだ島時間に体が適合していないので、地味に辛かった……。
灰色のエリアがお店などがある市街地エリア。
神津島でもっとも栄えているのが、フェリーが入港した前浜港の周りの繁華街。
とはいえ、繁華街という表現を使ってはいるもののより正直に言うと、市街地って表現の方がより正しい感じ。
特に飲食店は数が限られていて、開店時間も短いのでランチタイムやディナータイムを外してしまうと食べられるお店は存在しないので要注意です。
市街地エリアに戻ってきたの14時過ぎごろだったんですが、唯一開いていたよっちゃーれセンターも歩き回るうちに閉まってしまい、お昼ご飯をお店で食べることができませんでした。無念。
1時間ほどかけてマップなどを見つつ市街地エリアを散策して、食材やお酒の買い出しをしてバスでキャンプ地へ戻ってきました。
強風&雲もがんがん流れていく海を見ながら、夕方の早い時間から飲み始めるぼくたちです。
軽く飲んで食べてしたあとは、せっかくなので温泉保養センターへお風呂へ入りに行くことに。
重いザック背負って歩いたり長時間潮風(強風)にさらされたりして、なんだかんだで汗をかいたのでさっぱりしたかったのです。
長浜キャンプ場と沢尻湾キャンプ場の中間あたりにあるのが、温泉入浴施設の温泉保養センター。
思ってた以上に塩気の強い水質の温泉でさっぱりして、併設の食堂で追加で軽く飲んで気分さっぱり!
なお行きと同じくふたたび30分ほど歩いてキャンプ場へ着くころには、ふたたび潮風を全身に浴びて塩気がすさまじいことになっていたのは自然の摂理ですね……。
フェリーに乗るために朝も早かったので、一日目は早々にテントインしておやすみなさい。
2日目:天上山へ登頂
2日目の予定は、登山です。
神津島の中央にある大きな山が、天上山。
神津島の中央には、天上山という大きな山があります。
これは島のほぼ全域から見えるほどのお山で、登山道も整備されていて初心者でも登りやすい山です。そして最大の特徴として、山の上には日本でも珍しい砂漠があるとのこと。ぼくもまだ砂漠を見たことがなかったし、これが決め手で「そうだ登ろう」と決めたのでした。
- 神津島の中央にあるのが天上山
- 標高は572m
- 島の山なんで、つまり登るのも570m。
- 登山道は山の西から始まる白島登山道と、山の西南西から始まる黒島登山道の2つ
ただ、本来登山道は2つあるんですが、直前の台風15号による被害で白島登山道は通行止め。
なので、今回は黒島登山道を通るルートでの登山になりました。
そんなこんなで、朝5時前に出発
登山の朝は早い。
日の出前の4時ごろには起床して、長浜キャンプ場を5時前には出発。当然ながらまだバスは動いていないので、徒歩でえっちらおっちらと登山道まで向かいます。
何気に長浜キャンプ場→黒島登山口の移動だけで、すでに2時間ぐらい歩いてました。登り始める前から地味に辛い。
でも日の出は天上山を挟んで反対側なので見えないですが、徐々に日差しが落ちてきて明るくなっていく様は見ていてとても気持ちがいい。島に早起きは合いますね。
無事に登山口へ着けたら、すぐ近くにあるお手洗いで休憩をとって、登山届を書いていざ準備完了。
階段へと一歩を踏み出し登り始めます。
白島口は閉鎖されていて行けていないので正直あまりわかりませんが、黒島口からの登山道の特徴は大きくは以下の2点。
- 延々とつづら折りで階段が続く
- 低山(1,000m以下)とは思えぬ独特な植生
登山道は細めの階段道が、延々と折り返しながら頂上まで続く形状になっています。
何カ所かの折り返し地点には「〇合目」の標識も立っていて、休憩用のベンチもところどころに。疲れたら素直に休憩するのが吉。
そして何と言っても嬉しいのが、眺めが良いこと。
背の高い木々などはほぼないため、斜面にある登山道から海側(前浜湾側)を振り返ればいつでもすごい眺めを見られるんですね。眺めが良いって気持ちがいい。
特徴的なのが、天上山の植生です。
一般的に山といえば(少なくとも高い山でなければ)緑が生い茂っていて木々も伸びていて、といったイメージがあります。
しかし天上山の登山道では、緑は茂ってこそいるもののいずれも背が低く、また生えている緑もどこかオリエンタルというかなんというか、微妙に日本っぽさが薄い感じのラインナップ。
登山道で見かけた木というと、ちょこちょこと生えてた松ぐらいですね。そんな松でさえ背が低いのです。
つまり何が言いたいかというと、とにかく景色最高で登るモチベーションが維持されて非常にGoodということ。
普通に登山って疲れてしんどくてしんどいですからね。美味しいエサはあるに越したことはありません。
登り続けてやがて頂上に近づくと、岩がちらほらと出てくるようになります。
すごい。山っぽいぞ。
ただし、この登山道では大きな注意点があります。
それはモロに海からの風が吹きつけるので、強風の日は気を付けなければいけない、ということ。
特に危ないのが9合目を超えて10合目に達する箇所で、海側からの強風に加えて山の稜線を超えてきた向かいからの強風も合流するため、油断してると転落の可能性もあります。普通に危ないので、風が強い日はとにかく気を付けてください。
ぼくたちも遠くの台風パワーによる強風で、正直かなりビビりました。
そんなこんなで一部ひんやりした場面もありましたが、無事に10合目に到達。
山の上だー!
ちなみに登り切ってもまだ8時前。
時間が時間なので、登山中は全然ほかの人には会いませんでした。
天上山を散策する
さて、達成感と良い眺めも良かったですが、天上山の最大の目的はやはり砂漠をはじめとしたいろいろな見どころスポットです。
友人と地図を見ながら相談して、ひとまず表砂漠→最高地点→不入が沢とめぐって、最後に裏砂漠へいくことに。
まずは10合目からまっすぐ道をつっきって、表砂漠を目指します。
10合目からすぐの場所は若干くぼんでいて風の影響を受けないからか、木々が茂った道になっています。そのトンネルを抜けて進んでいくと、やがてまた若干の登りのあと、開けたエリアへと場面が変わります。
なんというかゲームのステージが切り替わるみたいな変化。
また低くなった木々……というか緑のエリアを進んでいくと、今度は岩がごろごろと出てくるようになりました。
表砂漠に近づいてます。
岩の出現率のあと、次の変化は足元でした。
岩や砂利が多かった地面が、次第に白砂へと変わっていきます。
そしてそこから少し進めば……表砂漠!
盆地のような場所で、地面は白い砂。そして周囲の斜面には岩がゴロゴロ。とても特徴的な場所。
ただ表砂漠、という名前ほどには砂漠砂漠はしておらず、予想以上に緑が多い印象でした。
供えられたベンチで少しだけ休んだら、次に向かうのは天上山の最高地点。真の意味での頂上です。
斜面を登ると、再び岩々したエリアに代わっていきました。
標高が上がってくると、次第にまた風に晒され始めるわけで、強風がびゅうびゅうごうごうと吹き始めました。
特に最高地点はこんもりとした高台になっているので、強風の影響をもろに受ける。
重心を低くしてとにかく風に吹き飛ばされないように気を付けながら、慎重に登って、とうとう山のてっぺんへ!
やったぜ!
なおこの日は午後から一雨降る予定だったこともあり、残念ながら空には雲がびっしりとしていて青空は望めない状況。
しかし登ってきた方角の海を見てみれば、そこにはとても良い眺めが。
これ青空だったら言葉にできないぐらいすさまじかったんだろうなー。
またいつか再挑戦してみたいところ。
頂上からの眺めを堪能したら、そそくさと退散です。
だって強風怖いし、吹き飛ばされたら普通に死ぬのでリアルに危ない強風危険地帯です故。
頂上からはちょっと進むと、すぐに不入が沢へ到着します。
写真だと伝わりにくいんですがかなりの広さがあって、ぜひ肉眼のパノラマで見て欲しいスポット。
ここまで天上山を回ってみて、思ってたよりも余裕があったので、ぐるっとそのまま回っていくことに。
ぐるっとルートを時計回りに進んで、ババア池や不動池などを見て回ります。
なお天上山にはお手洗いはこの不動池にしかないので、休憩するのには良いスポットかと。ベンチもありますし。
ちなみにお手洗いはバイオ式というなかなか珍しい仕組みで、用を足した後、横に備えられた自転車のペダルをこぐ必要があるというアトラクション風味のあるお手洗いです。ちょっと楽しいので一目見てみるのをおすすめ。
しばしの休憩の後、さらに進むと再び足元が砂へと変わっていきます。
最後に目指したのは、そう……
裏砂漠!
表砂漠以上の面積と緑の少なさで、正に「これこれ砂漠といえばこれだよこれ」という景色。
これこれ砂漠といえばこれだよこれ! この景色が見たかった!
すごい……砂漠だ……。
天上山の散策を堪能した後は、のんびりと下山です。
登山道を登り切ったのが7時45分ごろで、下山を始めたのが11時10分ごろ、だったのでなんだかんだで3時間以上散策していた計算です。満喫でした。
さすがに時間が時間だったので、ちらほらと山の上でも人とすれ違い始めてました。
11時を過ぎていたので、下りでも登ってくる人がチラホラ。
細く柵がない道なので、すれ違いは慎重に。
それでもやはり下るのは早く、11時45分には黒島口まで下山できていました。
まとめると、
- (登山口からの)登りは1時間ほど(6:45-7:45)
- 山頂の散策は3時間半ほど(7:45-11:10)
- (登山口までの)下りは30分ほど(11:10-11:45)
という時間配分でした。
なおキャンプ場から(歩きで)出発したのが5時前だったので、休憩をはさみながらとはいえ、お昼前の時点で何気に7時間ほど歩き回っていたことになります。
おかげで ごはんが とってもおいしい。
とはいえ尽きた体力はそうそう簡単に回復するはずもなく、ランチの後は、食材を買ってバスでのんびりとキャンプ場へ帰還しました。
あとは午後から一雨予報だったので、ただただのんびりと過ごして、早めに就寝。
おやすみなさい。
3日目:赤崎遊歩道へ挑戦
神津島で代表的な観光スポットといえば、2日目に登った天上山もそうですが、やはり一番有名なのは赤崎遊歩道ではないでしょうか。
ものっそい綺麗な青い海と、夏にはそこへ飛び込める木組みの橋のスポットです。
というわけで、神津島堪能三泊四日コースの三日目は赤崎遊歩道へ。
飛び込みにチャレンジです。
というわけで、赤崎遊歩道へ
6時過ぎには起床して、とても健康的。
朝ご飯を食べたら海パンを履いて、8時には出発です。
長浜キャンプ場から赤崎遊歩道は、のんびり歩いて30分ちょいぐらい。
長浜キャンプ場から赤崎遊歩道はわりと近いので、てってこてってこ歩いて向かいます。
相変わらず風は超強いし波も超強いですが、晴れ晴れとした良い天気。
しばし歩いていくと、やがて向かう先へ赤崎遊歩道が見えてきました。
こじんまりとした小島に繋がる木組みの橋です。
やがて赤崎遊歩道の最寄りバス停まで着くと、そこからは木製の橋道に。
木独特の踏み心地と雰囲気を味わいながら進むと、どーんとよく写真で見た木組みの飛び込み橋の姿が。
到着しても、まだ9時前。
さすがにぼくたち以外には人がいません。
この海のために持ってきたゴーグルを装着して、いざ!
……
…………
……………………
荒れてる海、超怖い。
一応、入江的にはなってるので直で波が来る場所に比べるとまだマシではあるものの、あくまで相対的なマシさであって、普通に波による上下動が半端ない。一番問題なのが飛び込んだあと、会場に頭を出して目をぬぐってもすぐに波で再び濡れて、全然目が空けられないことです。
ゴーグル? 飛び込んだ拍子に外れたし、再装着しても波でズラされたよ。
くそう……ゴーグルつけて「OK、ゴーグル」とかやりたかったのに……「NG、ゴーグル」やった……。
- 波があれてるときは普通に危ないので推奨できない
- 水温は9月下旬とはいえ、ぎりぎり泳げる温度
- 足を付けると普通に冷たく感じるんですが、いざ海中へ入ってみると意外と大丈夫な程度。
例えるなら7月のプールみたいな。
- 足を付けると普通に冷たく感じるんですが、いざ海中へ入ってみると意外と大丈夫な程度。
それでも何度か飛び込みへ挑戦し、数年ぶりに泳ぐという体験を堪能したのでした。
水泳は全身運動。短時間でも消費は大きく、ましてや荒れてる海ならばいわんや、あっという間に体力も尽きたのでした。
バス停まで戻り、近場にシャワーがあったのでそこで塩水を落とし。
ちょうどタイミングよく1便目のバスがやってきたので、それに乗って温泉保養センターまで戻って、さらにさっぱりしつつ早めのランチをいただいたのでした。
温泉保養センターから、長浜キャンプ場へ
温泉で癒され、ご飯でほっと一息ついたら、すでに体はのんびり島モード。
ひとまずゆったりのんびりと、キャンプ場へ歩いて戻ります。
温泉保養センターからの帰り道、途中の道路で展望台の標識を発見。
せっかくなので寄ってみることに。
上のマーカーのちょうど南西と東東南あたりから、入る散歩道が車道に接続されてます。
360度の大パノラマで、青い海を一望。
あとなぜか木製の玉座もありました。王の展望台。
実際の眺めは↓の動画もご参考どうぞー。
なお相変わらず風が凄いんで、音量にはお気を付けを。
そして長浜キャンプ場へ帰還したところ、左手などにわりともりもり大量にいたテント群が撤収されていました。
今日はカレンダー上の連休最終日だったので、それでいなくなったのだと思われます。ぼくたちは有休で後ろへプラス1日していたので、まだもう少しだけ続くんじゃ。
朝から泳いで、温泉入って、お腹も満たされ、腹ごなしに歩いたぼくたち。
その後はしばらく、まったりとキャンプ場でくつろいでました。
夜は市街地で美味しいご飯を!
島へやってきて、早3日目。
しかし実は未だに温泉併設の食堂や観光協会近くの食堂を除いた、ちゃんとした飲食店で食事をできていないぼくたち。
だったら夜はせっかくだし食べに行きたいよね、ということで市街地へ出ることにしました。
長浜キャンプ場から市街地まで、徒歩で50分。
もはや体が島時間に合わさっているので慣れたものです。
前浜海岸へ着いたのが17時ごろ。しかし飲食店が開くのは主に18時ごろから。
のんびりと海岸で沈む夕日を眺めてから、夕食を食べに行きます。
神津島で美味しいものを食べたいのであれば、最推しはHyuga Breweryさん!
島のクラフトビールが飲めるほか、普通にめっちゃ美味しいイタリアンが食べられます。
ちょっと奥まった場所にありますが、そんなに迷わずに行けるかと。
外からはちょっと工場と言うか倉庫染みた感じでちょっと入りづらさあるんですが、奥まで入ってみると店内は洒落た感じの内装で、とても居心地が良い感じ。
前述のとおり連休最終日ですでに観光客は大勢いなくなってるはずなんですが、他にもお客さんがけっこう入っていて盛況なご様子でした。
Hyuga Breweryさんは前述のとおりクラフトビールが有名なんですが、特筆すべきはフードメニューがどれもこれも美味しいこと。
島ではなく都内23区とかアクセスしやすい場所にあっても通いたくなる美味しさです。
なお正直なところ、どれもこれも美味しいんですが、イタリアンという料理種別だからか「これこそ神津島!」感はちょっと薄い印象ではありました。だってどれも本当に美味しいんですもの。
なんて言うか「めっちゃ美味しい飲食店」>「神津島ならではの飲食店」となってしまって、そっちの印象ばかり強くなってました。
朝から運動して、ちょっとお昼休みしたとはいえ、お腹が空いていたぼくたち。
比較的小食なところのある友人とぼくでしたが、たくさん食べてしまいました。
ごちそうさまでした!
4日目:フェリーで帰還
神津島、4日目。最終日。
朝起きるとようやく遠くの台風も過ぎ去ったので、強風も落ち着き、波も穏やかになっていました。あと1日早くこうなってくれれば飛び込みもっと楽しめたのに……。
朝起きて真っ先にしたことは、帰りのフェリーの確認でした。
風なども穏やかになったとはいえ、船は海の影響をもろに受ける交通手段です。つまり最悪欠航の可能性があるわけで、確認が必須なのです。
無事に船が出ることを確認できたら、撤収準備です。
船に乗れるのは確定できましたが、しかし2つある港のどちらで乗船するかがわかりません。そのため、早めに観光協会へ移動して待機しておく必要があります。なぜなら、前浜港からであれば問題ありませんが、島の東側の多幸湾側からだった場合、多幸湾へ向かうバスの本数が限られているためです。
長浜キャンプ場、3泊4日、ありがとうございました!
なおバスのダイヤがこの日付で夏版から秋版に代わってバス本数が減ったので、最後の帰りは歩きでした。
帰路は多幸湾だった
無事に前浜港の観光協会へたどり着いたところ、この日の乗船は多幸湾側とのアナウンスが。
ぼくたちと同じく船で帰る他の方々と共にバスを待ち、観光協会から多幸湾へ移動します。
島の南東に位置する多幸湾。
島の南側を、途中で空港なども経由しながら西から東へと進むバス。
そして到着。
多幸湾、ヤバくない?
白砂の砂浜で、波も非常に穏やかだし、海の青さも際立ってる。
そしてとにかく極めつけが、そびえる断崖の圧倒感。大自然の雄大さが、とにかくすごい。
そりゃあもう船を待つ間の人たちも、砂浜出て散策しちゃうよね、という。
実際、船が来るまでそれなりに時間があったのでぼくたちも歩き回ってました。最後の最後でこんな特徴的かつビュリフォーな光景が見られるとは。
しばらく砂浜を歩き回ったり、待合室のベンチで休んだりしていると、やがて帰りの高速ジェット船がやってきました。
これに乗れば、あとは往路同様に3時間ぐらいかけて竹芝へ帰り、そこでこの旅も終了です。
人生で初めての島旅でしたが、いろいろな観光スポットなどもあり、もろもろひっくるめで「正に島」という旅ができました。
神津島、ありがとうございました!
次号、まとめへ
というわけで、実際の滞在期間中の記事はここまで。
まとめを後編として別記事にまとめました。