モンベル ムーンライト2型 レビュー
2018年6月に購入した、はじめてのテントです。
月に一度行くか行かないか、ぐらいでまだ9回程度しか使い込んでないですが、良いテントだと思ってます。
モンベルのムーンライトテントとは
ムーンライトはモンベルが出しているテントのシリーズで、名前の通り「月明りでも設営らくちん」が売りの一つとなっています。
モンベル・テントの中で最も歴史のある定番モデルです。その名の通り月明かりの中でも素早く設営でき、雨の多い日本の気候に最適な優れた防水性・通気性を誇ります。また、軽量ながら広々とした居住空間を確保しています。2人用。
http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1122287
名前末尾の「〇型」はテントの大きさのことで、ぼくの使ってる2型だと1人で快適(荷物を中に余裕をもって入れられる)なサイズです。
公式サイトでは「2人用」って表記されてますが、無理です。詰め込めば行けるかもね的な感じなので、素直に1人用として使うことをおすすめします。
基本的には数字部分から1を引いた人数用、と考えるとわかりやすいかと。
1型は完全1人用(大きな荷物入れるのはちょっと厳しい)、3型は2人用、って感じです。
カラーは「モンベルと言えばこの色」みたいなグリーンと、ゆるキャンのリンちゃんが使ってたアイボリーの2色があります。
ぼくはグリーンを使ってます。心なしか虫が寄ってきやすい気がしますが、きっと気のせいだと思います。気のせいだといいな。
前述にあるようにアニメ ゆるキャンの主人公の1人であるリンちゃんが愛用しているのも、このムーンライトです。アニメからキャンプに興味を持った、という人にはそっち方面で有名かもですね。
ちなみにリンちゃんが使ってるのは3型なので、ぼくが使ってる2型より一回り大きいです。
ぼくとムーンライトとの出会い
20歳のころ、バイクを買いました。
そしてバイクに乗り始めた青年がまず憧れることと言えば、そう、バイクでテントを積んで行くキャンプツーリングですね。
男の子と言えば旅に憧れるものですから、これはもう自然な成り行きです。
結局、当時はバイクへの積載方法とかもよくわからなかったのもあってキャンパーデビューすることはなかったのですが、ぼんやりとテントなどを調べたりはしていました。
「バイク キャンプ」とかで検索していろいろな記事を読んだりしてました。
そして35歳になっていろいろあっていざキャンプへ行ってみようか、となった時、最初に思い出したのが15年前に見つけていたムーンライトテントだった、というわけです。
同じムーンライトでもゆるキャンのリンちゃんが使ってるのとカラーが違うのは、思い出補正で鮮烈に残っていたグリーンを使いたいな、というのが理由です。
とにかく設営しやすいのがGood
利点として挙げられることの多い「設営のしやすさ」ですが、マジで簡単です。
さすがに角へペグを打ってポールを立てるだけのワンポールテントに比べると時間はかかりますが、組み立てたポールを穴に通して……とやるドーム型テントなどとは比べ物にならないぐらいにらくちんです。
また、ぼくが使ってる2型ですが、1人(身長167cm)で使う分には悠々と荷物も入れられるので十分な広さです。
自分一人が横になって、横にまだスペースがあるのでそこにザックとか荷物を置くことができます。
たまにコットを使うこともありますが、問題なく入れられます。
ただちょっと足先の方がギリギリになるので、置く位置に気を付けないと足先がテント本体に触れることも。
また前室も広いとは言えないもののきちんとあるので、脱いだ靴を置いておくのはもちろん、テーブル出して調理なども普通に可能。
たださすがに椅子などはスペース的に入らないので、就寝時の椅子は置き場にちょっと悩みますね。
- ムーンライト2型の良いところ
- 設営がとても簡単
- 初心者でも20分かからずに組み立てられました。非常に楽。
- 意外と中は広い
- 1人での就寝であれば荷物も普通に中へ入れられて悠々。
- 大型でなければコットも入れられます。
- 前室がある
- 雨でも靴の置き場に困りません。
- チェアは入らないけど、調理ぐらいはできるスペースあります。
- ザックで持ち運べる許容内の重さ
- テントのみで2.8kg、公式のグラウンドシートを足しても3.4kg。
- ちなみに一つ上のサイズの3型になると、1kg増えます。徒歩には正直キツイかと。
- 通気性がある
- 頭(入口)とお尻をメッシュに切り替えられるので、風さえ吹いてれば夏でも快適。
- なお無風の場合はどんなテントでもダメです。
- 設営がとても簡単
難点はくつろげない居住性
ただ、実際にテントとして使う場合、大きな注意点があります。
それは基本的に「就寝用のテント」ということです。
前述のとおり、1人で寝る分には問題ない広さです。
しかし、あくまで「寝る」という利用目的であれば、という話です。
問題ない広さですが、高さはそんなにありません。
胡坐をかいて座っても圧迫感があるのは否めませんし、立つこともできません。
つまり基本的に中で過ごす(生活する)タイプのテントではありません。
キャンプ時、「基本的にはテントの外でチェアに座っている」という過ごし方であれば特に問題はありません。
ただ、その場合でも雨などの場合はタープがなければテントの中へ避難することになりますので、天候がとても重要となります。
また、晴れている場合も注意が必要で、日除けとして利用するには前室は狭すぎます。
特に夏場の炎天下は過酷です。
ですので、雨が降りそうなキャンプや夏場のキャンプなどでは、タープもあるとより良いかと。
- ムーンライト2型のちょっと厳しいところ
- 中で過ごすにはちょっと閉そく感がある
- 胡坐かいて座ってても天井が低いこともあって正直くつろぎにくいです。
- 雨天や夏キャンプの炎天下などがキツい
- 前室はくつろげるほどのスペースにはちょっと足りないです。
- 雨や夏はタープ持参がオススメ。
- (グリーンだと)やっぱり虫寄ってきてる気がする……
- フライとかにけっこう虫が止まってたりします。
- 中で過ごすにはちょっと閉そく感がある
ムーンライト2型はこんなテントです。
まとめると、こんな感じです。
- ソロ向けの就寝用テント
- ぎりぎりザックで持ち運べる重さ・大きさ
- バイクキャンプに限るのであれば、一回り大きい3型でも良いかも?
- 雨天時や夏場は過ごしにくいので、タープもあると快適さアップ
もしもっと過ごしやすいテントが良い、とかであればクロノスキャビンとかもおすすめです。
以前一緒にキャンプ行ったときに友人が使っていたのですが、前室が広く、扉部分を跳ね上げるとまさにタープ代わりになってて良さそうな感じでした。
(さすがにムーンライトと比べるとちょっと重くなるのでその点は注意です)
ムーンライトはさすがに10年以上前からある古いテントですが、個人的には長年の憧れみたいなものもあったので、とても気に入っています。
そういったロマンは道具選びに際してとても大事だと思います。