青春18きっぷで松島まで一泊旅行
ふと思い立ち、2018年8月24日(金)~25日(土)に宮城県の松島まで行ってきた記録です。
仙台で一泊し、翌日に松島まで足を延ばして帰ってきました。
今回の経緯
まだ8月は残っている。
ならばどこか行きたい。夏なので。
しかし前回のキャンプツーリングで、長年連れ添ったバイクがさようならしてしまいました。
そうなると、自然と移動手段は電車に限られます。
夏の電車旅と言えば、そう、青春18きっぷです。
- 青春18きっぷとは
- 公式サイト
- 特急(別料金が必要な電車)以外のJRに乗り放題なチケット
- 5回分で12,050円
- 1回分で1日乗り放題。その日最初のJR改札時に駅員さんにスタンプしてもらう。
- 1人で5日間(連続してる必要は無し)乗り放題してもいいし、同行者がいるのであれば5人で1日間乗り放題してもいい。
- 年に3回、春・夏・冬の特定期間に利用可能
- 18歳以上でもなんら問題なく利用可能
値段の元を取ろうとすると自然と長旅になり、長時間の移動は体力や時間に多大な影響を与えるため実際に使ってみると
「もう二度と使うものか! 普通に新幹線使うわ!」
となるものの、なぜかしばらくすると
「また18きっぷでどっか行きたいな……」
となる。
青春18きっぷには謎の中毒性がある。
間違いありません。
さて、では18きっぷでどこへ行くか。
正直、鈍行で西日本方面へは行きたくありません。静岡県内が魔の区間すぎて心がバッキバキに折れるので。
- 魔の静岡区間
- 静岡県は東西にものすごく長い都道府県ですが、なんと、急行や快速の類が走っていません。
(一応ごくごく一部の時間帯に走ってはいるものの、それ目当てにすると旅程が限られすぎます)
そのため、延々と「どこまで行ってもまだ静岡」という状況が3時間ぐらい続いて心が折れます。 - 海に面した県なので「電車内から海が見えるんじゃないか」と期待して乗車するのもNGです。
地元の方々が多く乗られているため、慣れている人々は普通に南側窓のブラインドをシャーっと下ろします。基本的に海、見えません。
また、ブラインドがない窓を見つけられても窓自体がかなり汚れているので心が折れます。
では北へ向かうとするか。
北といえば東北方面。
郡山から左折して会津若松、というルートもありますが、そちらは何度か行ったことがあるので今回は割愛。
今回は郡山からさらに北上して、せっかくですので前々から気になっていた日本三景の松島へ行ってみるとしましょう。ついでに仙台で名物の仙台牛タンを食べてやる。
- 今回の目的
- 青春18きっぷで電車旅
- あとせっかくなので乗ったことのない路線を走ってみたい
- 仙台で牛タンを食べる
- 日本三景の松島を眺める
- 青春18きっぷで電車旅
こうして今回の旅路の目的が定まりました。
一日目はほぼ移動で潰れる
1日目は金曜に有休をとったため、平日です。
平日の電車旅では、基本的にはやや遅めとなる午前9時過ぎの出発がオススメです。でないと通勤ラッシュに当たってしまうので。
というわけで午前9時半ごろに自宅を出発し、北千住で青春18きっぷを買って本格的にスタートです。
普通にまっすぐ東北線で北上しても良いですが、行きと帰りはできれば変化が欲しいもの。
ですので行きはちょっと変則的なルートで行くことにします。
せっかくなので北千住からは常磐線で北東の水戸駅へ向かい、水戸駅からは乗ったことのない水郡線で郡山駅へ、郡山からは普通に東北線で仙台駅へ、というやや東回りな経路にしました。
見たことがない車窓からの景色が眺められるので、乗ったことのない路線に乗るのがけっこう好きです。
水戸~郡山駅を結ぶ水郡線も、期待していた通り良い感じのローカル線でした。
水戸駅からしばらくは乗客も多く(座れなかった……)市街地を走るものの、だんだんと人が減っていって、野上原駅を過ぎたあたりから(座れた!)は川沿いを走る景色が気持ち良かったです。
ただやはり遠回りだった影響もあり、なんだかんだで仙台駅へ着いた時には出発から9時間が経過していました。
わりと体はボロボロです。
当然お外は真っ暗。
ちなみに18きっぷ旅の場合、ぼくは宿の手配は道中の電車内から行うことが多いです。
その方が途中で心折れて目的地前に電車降りても、宿の手配のリカバリーが効きやすいので。
夕食は目当ての仙台牛タン
行きの電車内からスマホで予約手配をしておいたホテルへいったんチェックインして、一息ついて休憩してから、荷物を置いて外へ出ます。
さあ、目指すはあらかじめ調べておいた美味しそうな仙台牛タンのお店!
人通りの多いアーケードを抜け、客引きを振り切ってたどり着いたお店の牛タンは美味しかったです。
正直なところ牛タンって得意ではないんですが、なるほどこういう美味しさかー、と。まなんだ。
満足みの高い夕食後は膨れたお腹を抱えてホテルへ帰還。
翌日の予定を考えつつ、さくっとおやすみなさいです。
二日目はいざ松島へ
8時ぐらいに起床して、9時ごろにホテルを出発。
いざ日本三景 松島へ!
松島の最寄りとなる仙石線松島海岸駅は、仙台駅からは電車で40分ぐらい。
けっこう近い距離です。
……なのですが、この日はあいにくながら路線トラブルにより電車が遅れ、松島海岸駅へ着いたのは10時半ごろになってしまいました。なんてこった。
松島は仙石線松島海岸駅を降りてすぐ目の前です。
ともあれ気を取り直して、日本三景の松島へ到着です。
有名スポットが駅前から徒歩圏内なので、電車旅での観光にはいい感じのエリアですね。
まずは雄島へ渡り、海を眺めます。
松がたくさん生えた小島がたくさん浮かんでる光景は、なるほどこりゃすごい。
他では見られない独特で味のある景色です。
「松島と言えばこの橋」みたいな福浦橋が見えたので、次にそちらへ向かいます。
途中にある瑞厳寺五大堂も有名ですよね。
てくてくと歩いて、橋の端へ到着。
さて福浦島へ渡ってみるか……というところで、橋を渡るのに通行料(200円)が必要なことに気付く。
そんなに躊躇するような金額ではないものの、考えてみれば朝の電車トラブルで時間が押したこともあり、帰宅を考えるとちょっと厳しい時間です。
また、これは福浦島(橋)に限らず松島全体がそうなんですが、予想してたよりも人が多く、悠々快適に見て回る、といった気分でも正直ありません。まぁ8月の土曜日ですしね。
なので海の眺めも見たことですし、とりあえず良しとして松島を発つことを決意。
天気雨も降ってきたので、そそくさと松島海岸駅へ戻ります。
帰路、トラブルにより途中から新幹線
旅の目的も果たせたし、あとは帰るだけ。
仙台へ出て、そこから東北線で南下していきましょう。
途中途中でお土産を買いながら、東京への帰路を進みます。
しかし問題は、郡山駅を過ぎたあたりから起きました。
この日は花火大会が近くであるようで、郡山駅からの上り線が大混雑。
混むだけならいいんですが、混雑の影響で電車の遅延が発生します。なんてこった。
とはいえ数駅で大勢の人が降りていったので、そこは大きな問題ではなく。
乗り継ぎが遅くなったら嫌だなぁ、と思いながら電車に揺られていると、今度はさらに先の路線で路線トラブルによる電車遅延が発生中、との車内アナウンスが。
どうやらこっちはより大規模な遅延みたいです。なんてこった。
郡山駅を出た電車が終点の新白河駅で止まり、ホームへ下車します。
その後乗り継ぎ予定の電車を待つものの、大幅遅延の影響で1時間以上待っても全然やってきません。
結局、郡山駅で要冷蔵なお土産を買っていたこともあり、仕方がないので新白河駅からは新幹線に乗って東京へ帰ることとなってしまいました。
せっかくの青春18きっぷ旅(鈍行)でしたが、まぁこういうトラブルもありますよね。しょうがない。
しかしせっかくの新白河であれば、どうせならば白河ラーメンを食べに行きたかった……。
今回のまとめと反省点
途中、電車の遅延というトラブルがあったものの、全体としては目的通りの旅となりました。
「生きている間に見たい景色」の一つだった松島も見られましたし、わりと満足です。
ただ青春18きっぷ旅の常として、やはり長時間の電車移動による弾丸ツアー感は否めません。
個人的な印象ですが「移動時間が9時間」はほとんど観光できないです。
肝心の松島もちょっとあわただしかったですし。
結論としては観光したいならもっと近場にするか、もしくは素直に新幹線を使おう、ってことですね。
でもやっぱりまた青春18きっぷで行きたくなるんだろうなぁ……。
不思議です。
- 青春18きっぷについて
- 移動時間がだいたい6時間を超えてくると、1日が移動だけで潰れがち
- 観光したい場合はかなり朝早く出るか、もっと身近にするか、素直に新幹線使った方が良さげ
- 路線のトラブルで電車遅延など発生することもあるので、予定を立てる際はその点も考慮しておくこと
- 移動時間がだいたい6時間を超えてくると、1日が移動だけで潰れがち
- 松島について
- 日本三景の一つ。松尾芭蕉で有名。
- 宮城県の仙台から仙石線で40分程度の距離。わりと近い。駅降りたら目の前すぐ。
- 土日などの休日は観光客が多め。
- 島や橋などの道は基本的に広くないので、すれ違い時などは要注意。
- 駅前などに飲食店は多めにあるので、食事は大丈夫。
- 有名な赤い福浦橋は通行料(200円)がかかる。
以上。
今回は新白河駅でケチがついてしまいましたが、いつか白河ラーメン食べに今度は自発的に行ってやるぞ、と決意するDでした。