秋の秩父で、長瀞岩畳と橋立川キャンプ場

そろそろ紅葉がいい見ごろかな、とぼんやり思い立ち、2018年11月2日(金)-3日(土)にかけて秩父へと足を延ばしてみました。
昼間に長瀞岩畳を観光しつつ、夜は橋立川キャンプ場にて。

長瀞岩畳も橋立川キャンプ場も、どっちもすごかったなぁ。

秋といえば紅葉

どうせ旅に出るのであれば、せっかくだし季節の風物詩を味わいたい。
そしてそこまで混雑していなければなおよし。

秋の観光の名物といえば、やはり紅葉です。
調べてみると11月上旬の紅葉事情だと中禅寺湖などの標高が高い場所はもう終わっていて、ちょうど「そろそろ見ごろかな?」というスポットだと秩父がよさそうな感じ。

よし、では秩父へ行ってみよう。
あと混んでると人混みが嫌だから有休をとって、金土の旅程で挑むことにしました。

「秩父 紅葉 観光」で調べてみると、いい感じの景色が出てくる。
なにやら自然を感じるスポットらしい。長瀞岩畳。よし行ってみよう!

宿もせっかくなのでキャンプにて。
調べてみるといくつかヒットするので、その中から「川沿い」「ソロでも負担にならない料金」で絞り込んで探し探し……良い感じのこじんまりとしたキャンプ場を発見。橋立川キャンプ場。よし行ってみよう!

というわけで、今回は長瀞へ寄って長瀞岩畳をまず堪能。
その後あらかじめ電話で予約をお願いした橋立川キャンプ場へ移動、というルートで決まりました。

関東の例年の紅葉の見ごろ

ついでに、調べた関東内の紅葉の一般的なシーズン情報もまとめておきますね。
目安程度にご参考ください。

しかし「秋=紅葉」なイメージでしたが、こうしてみると秋っていうか冬にかかってる時期な感じでちょっと驚きです。個人的に秋といえば9~11月ぐらいの印象なので。
上記はぼく的なスポットの抜粋ですが、平地だとそれこそ11月末とか12月上旬とかになっちゃいますし。

秩父へのアクセス

秩父は地図でいうと埼玉県の左端。
埼玉と群馬と長野の県境のちょっと右、ってあたりにあります。

Googleマップで見るとこんな場所です。

都内からのアクセスを考えると、ルートは2つあります。

  • 池袋(または西武新宿)から西武秩父へ行く西武線ルート(オススメ)
    • 池袋からだと特急ありで1時間25分ほど、特急なしで1時間50分ほど。
      西武新宿からだと特急ありで1時間40分ほど、特急なしで2時間ほど。
    • 池袋からは西武秩父直通の電車があります。
      西武新宿からは西武秩父直通はないので、どこか(所沢など)で乗り継ぎが必要です。
  • JR(上野東京ライン・湘南新宿ライン・高崎線)で熊谷を経由して、秩父鉄道で行くルート
    • 新宿からだとだいたい3時間ほど。熊谷から急行(要追加料金)に乗れれば2時間20分ほど。

時間や乗り継ぎの手間を考えると、一番楽なのが池袋から西武線で特急に乗ってスパッと行くルートです。
直通の特急に乗れれば乗り換えなしで一直線に西武秩父駅まで行けちゃいます。

逆に熊谷経由のルートは遠回りになる分、時間もかかるし乗り換えの手間もあります。
が、途中で熊谷や大宮などのスポットを通過しますので、そっちも見たい、とかあればこのルートもアリです。
また、秩父の主要交通機関である秩父鉄道に長く乗れるのもメリットでしょうか。

秩父鉄道について
  • 羽生駅(熊谷よりもさらに埼玉寄り)から熊谷、寄居(JR八高線、東武東上線との乗換駅)、御花畑(西武秩父駅との乗換駅)を通って三峰口まで続く分岐なしの1直線なローカル線
  • SuicaやPASMOなどのIC乗車券は全駅で使用不可能
    • 基本的に乗車券を買ってから乗り換える必要あり
    • 寄居駅で乗り換えて乗る場合は、下車駅で清算が必要
  • どの列車もワンマン運転
    • 清算については前述のとおり切符購入による事前清算が基本
    • 全駅有人駅
  • たまに蒸気機関車も走ってる(別料金)
  • 列車内にはトイレ無し

特に寄居駅を過ぎたあたりから山間の川沿いを走ることになりますので、景観も良い感じです。

ちなみにぼくは今回、往路は後者の熊谷経由で、復路は西武秩父駅から西武線特急で、というルートにしました。
どうせなら行きと帰りで違う車窓からの眺めを見たかったのと、あと最初の目的地である長瀞が西武秩父よりも7駅ほど熊谷寄りだったためです。

買い出しするなら西武秩父駅と御花畑駅の乗り換え時がおすすめ

なお秩父アクセスの中心地な西武秩父駅と御花畑駅ですが、駅前も賑わっているので買い出しなどはここで乗り換える際に済ませるのがオススメです。

西武秩父駅の周りにはお土産屋などが、御花畑駅のちょっと左上にはスーパーのベルクがあります。

食材の買い出しであれば御花畑駅をちょっと熊谷方面へ過ぎたあたりにベルクがありますし、後述しますが西武秩父駅のすぐ近くにもお土産屋やフードコート、入浴施設までまとまった祭の湯などもあります。

長瀞岩畳は自然に圧倒される観光名所

いざ、最初の目的地の長瀞岩畳へ!
最寄り駅は秩父鉄道の長瀞駅になります。

長瀞岩畳の最寄り駅は長瀞駅です。

駅前はけっこう整備されてました。

電車を降りて駅を出てみると、思ってたよりも整備されてることに驚きました。
特に紅葉の観光名所として知られてる場所なので、それも理由なんでしょうね。
実際、紅葉シーズンだからか専用の旗が立ってましたし。

整備・舗装されている駅前から東、川の方へ進みます。
踏切を渡ってすぐにお蕎麦屋さんやお土産屋さんが並ぶ観光地らしい通りに入り、5分~10分も道なりに歩けばすぐに長瀞岩畳のある荒川が見えてきました。

川べりへ降りる階段を下ると、目の前にはドーンと岩畳の景観が広がります。

平日なのにけっこう人いました。

ででどん。
すごい。

さすが紅葉シーズンの観光名所。
平日だというのにそれなりに人がけっこういます。

長瀞岩畳は全面岩って感じかと思ってたんですが、ぱっと見だと砂浜と岩畳の半々な感じです。
下流側(北・熊谷側)の方は砂浜になっていて、岩畳は上流側(南・西武秩父側)で、岩畳はもっと上流まで続いてるみたいです。

流れてる水も底が見えるぐらいにとてもきれい。

わー、と圧倒されながら川へさらに近づくと、水がめっちゃ綺麗でした。
都内では「普通にデカい川だな」ぐらいにしか思えない荒川ですが、上流だとこんなにきれいなんですね。

階段降りて目の前すぐの砂浜では、川下りの乗船口もありました。
すぐ隣です。徒歩1分かからないレベル。

川下りの船があります。料金はコースにもよるみたいですが、1,800円~3,300円みたいです。

川下りはここ(長瀞)から下るコースと、さらに上流(上長瀞?)から下ってくるコースがある模様。
でも今回は時間もそこまで余裕はないので、ぼくはスルー。

さて、ではメインの岩畳へ、いざ。
川に対して右側へどどんと鎮座する、でっかい岩場へ登って歩いてみます。

岩でっかい。すごい。

最初はけっこうな高低差。

とりあえず一度上まで登ってしまえば、さすがにここまでの高低差はありません。
ただやっぱりちょこちょことしたアップダウンはありますので、歩きやすい靴が良いですね。

岩畳を歩いていると、上流からたまに川下りの船が流れてきます。手を振るのが良し。

天然の岩畳という、日常ではまず見かけないような場所をわくわくと歩きます。
対岸には紅葉が色づき始めたやはり自然天然の彩。良いですね。

岩がごろごろ転がっている岩場ではなく。
大き目な岩が合わさって地面になっているのが畳のようで、それで岩畳、というそうな。

肝心の紅葉自体は、まだ満開の1~2週間ぐらい前、って状況でした。緑も多く残ってる感じ。
それでも確かに紅葉だな、ってぐらいに明確に色付いてる木々も混ざってるので、いい景観。

紅葉(未熟)に綺麗な水の流れる川、そして巨大で圧倒される岩畳。絶景です。

自然を満喫しつつ、ゆっくりと上流へ向かって散歩。
歩きやすい道を行き、だいたい隣駅(上長瀞)までの1/3程度の距離までは普通に歩けました。

先は藪になってて歩き辛そうだったのと、単純に重いザックを担いだままで肩が辛くなってきたので、ぼくはそこで折り返し。
川べりに出てからだいたい1時間ぐらいでしょうか。

いい景色でした……。

駅まで戻り、電車でさらに上流側へ移動します。
向かうは今回のキャンプ地、橋立川キャンプ場へ!

帰りがけに駅へ戻る途中のお蕎麦屋さん(たくさんある)で、昼食にくるみ蕎麦をいただきました。
秩父の名物らしいです、くるみ蕎麦。
どろっと濃厚で甘みのある汁が独特でした。おいしかった。

川沿いにある、こじんまりとした橋立川キャンプ場

御花畑駅を通り過ぎ、最寄り駅の浦山口駅で下車します。
御花畑から三峰口(上流)側は、電車の本数が少なめなのでお気を付けください。

特に浦山口は止まらない電車もあったりするので、だいたい1時間に1~2本ぐらいの本数です。
ですのであらかじめ電車の時刻表は調べておくのがおすすめです。

最寄りの浦山口駅は、御花畑駅(西武秩父駅)からわずか2駅。

橋立川キャンプ場は地図で見てのとおり、浦山口駅からすぐです。
実際、地図を確認しながら歩いても5分~10分ぐらいで着きます。

ただ入り口のところの下り坂(帰りは登り坂)は非常に急なため、注意が必要です。
どれぐらい急かというと、たぶんキャリーケースとかだとかなり気を付けないとやばいんじゃないかな、ってぐらいです。

またキャンプ場までの道とキャンプ場では高低差が結構あって、入り口の坂を一歩また一歩と下るたびに、気温が下がっていくのが体感で分かります。
夏や冬のロフト付きの部屋でロフトから下るような感じです。

清流沿いだから気温が低めなんですね。
夏場は涼しくてよさそう。

ただ秋以降は平地よりも体感でけっこう気温が下がるので、防寒はしっかりするのをおすすめします。
今回は11月上旬でしたが、正直12月ぐらいの寒さ対策にしておくべきだったかもです。

橋立川キャンプ場について

キャンプ場(のフリーサイト)はそこまで広くはなく、こじんまりとした川べり、って感じです。
  • テント地は小さな川沿いのフリーサイト
    • 地面は砂利なので、ペグに注意です。
      アルミペグでも何度か刺しなおせば無事に刺さりました。
      鍛造ペグだともっと安心かと。
    • もっとも駅側の端からは、ひっそりと秩父鉄道の鉄橋が見えます。
      時間さえ合えば日に数本しか走らないSL列車の姿も眺められます。
    • フリーサイトの中ほどには屋根付きの炊事場があります。
    • もっとも駅から遠い側には、木の枝がわっと覆いかぶさっているので日差しの強い日に良さそう。
    • テントのフリーサイト(河原)以外に、バンガローがいくつかあります。
  • フリーサイトでは直火OK
    • 管理棟で薪も売ってます。火付きの良い針葉樹です。
      川原のところどころに先駆者の焚火跡が残っているので、そのまま使うと楽です。
  • 料金は入場料200円+テント一張り1,000円
    • タープも張る場合は別料金(1,000円)
  • 基本は電話で要予約
    • 0494-24-1367
    • 予約なしで当日管理棟で受け付けてもらえた、って話も聞きますが、念を入れてできるなら予約した方がよいかと。
    • チェックインやチェックアウトの時間についてはその時聞いてみるのが良いです。
  • 管理人のおばあちゃんが親切ですごいいい人
    • とにかく親切。
    • たまに見回りで顔を見せに来てくださって、管理棟を離れる際も一報いただけました。
  • 蛇口付きの水場もあり
  • お手洗いは和式のみ(洋式はなし)和式と洋式が1つずつ
    • 清掃は行き届いていて不潔感はないです。
    • 体勢的に洋式よりキツい和式ですが、体勢的に出が早いので、実際に使ってみるとあんまり苦は感じませんでした。
    • 2019年11月に再訪したところ、洋式が追加されていました。2つ個室がありますが、そのうち1つが洋式となり、洋式+和式で1つずつ、って感じです。
  • キャンプ場周辺には食料品などを買えるお店はない
    • コンビニもないです。
    • なので買い出しは西武秩父から御花畑駅乗り換え時がおすすめです。

タイミングよく貸し切り状態になって最高の状態

とにかく人当たりが良くいいひとそうな管理人のおばあちゃんに受付をしていただき、チェックイン。
平日な金土だからか、なんと他に利用者はいないとのこと。

他に利用者はいないとのこと。

やったああああああああああああああ!!
初めての貸し切りだ!!
やったああああああああああああああ!!

ここにきてテンション最高潮。ウキウキのルンルンです。
自分一人しかいないキャンプ場とか、もう天国じゃないですか。

また、長瀞岩畳はまだ紅葉満開にはちょっと早い感じでしたが、橋立川キャンプ場はより上流で気温も低めだからか、紅葉は正に最高潮(ほんのちょっと過ぎた?)な感じでした。
入り口から管理棟を経由して川原(フリーサイト)へ出るまでのエリアは非常に背の高い木々が並んでいるんですが、

ひらひらと舞い落ちてくる紅葉……。
地面を見れば積もった葉……。

紅葉の風情がすごい。

なんかもう、とにかく最高です。ヤバい。
偶然と季節と両方が味方してくれた、というのもあるんですが、たぶんそれを抜きにしてもひっそりと風情と静けさを楽しむソロキャンプ向きのキャンプ場だと思います。
正直なところ、一泊する前からすでに再訪したくなってた。

貸し切り状態なので、好きな場所へテント設営可能です。
とりあえず前情報で調べた感じだと端が良さそうなので、駅側の端に設営してみました。

設営完了! 一人きりで解放感がすごい!

地面は砂利なのでちょっと不安でしたが、幸い地面に大きな石は避けられたようで、何度か刺しなおせば手持ちのアルミペグでも大丈夫でした。
でも不安だから次回までに鍛造ペグを買っておこうかなぁ、とぼんやり。

初めての焚火に挑戦

テントを設営した後は、焚火に挑戦です。

ここで4度目のキャンプになるんですが、今まではほかのテントの人たちが焚火してる光景を遠くからぼんやり眺めているだけでした。
それを見ていていいなー、と思ったので、今回挑戦してみようと思った次第です。

幸い、ここは直火OKなので焚火台も不要です。
今回焚火してみて気に入ったらその後焚火台も買うぞ、という試しでもあります。

いざ!

橋立川キャンプ場は直火OKです。
ところどころに前の人の焚火跡があるので、そこを使わせていただくのが楽かと。

……火って簡単にはつかないんだなぁ。

失敗しました。
正直「ターボライターの火力もゴーってすごいし、とりあえず薄い板に直接着火すれば火もつくんじゃないかな。周りには落ち葉もあるし大丈夫でしょ」と思いっきり焚火を舐めてたんですが、実際にやってみると全然火もつかず。

薪へ直接ターボライターで火を向けても、火が付くのは(本気でかなり薄い板でない限りは)薪の表面だけ。
表面が炙られて、それで終わりです。火はつきません。
素直に初心者は着火剤を使った方が良いです。

というわけで管理棟へ赴き、管理人さんに着火剤を売ってないか相談したところ、残念ながら取り扱いはしていないようで。
ですが、ご厚意でなんと火種に使いやすい薄い薪などを都合いただけました。ありがたすぎました……。

また、ついでに火おこしのポイントも教えていただけました。

  1. 最初は火種用の着火剤(着火剤または紙などの火付きの良いもの)を一番下に置いて、その上に細い(薄い)薪を少しだけ並べる
    • 薪に細い(薄い)薪がない場合は、ナイフでバトニングして作り出すのが吉
  2. 火が安定してきたら徐々にくべる薪を太くしていく
    • 熾火(赤々と燃える炭)ができたら一安心

とのことでした。なるほど着火剤は大事。
その後のキャンプでは着火剤を携帯するようになったぼくでした。

また、薪を並べる際のポイントとして「空気の通り道」を意識するのが良い、というのを良く聞きます。隙間がないと空気が通れず、酸素が供給されないと火が消えてしまいますので。
具体的には「燃やすもの(燃えてるもの)とものの間に多少の隙間を開けましょう」ということですね。

管理人さんのおかげで、どうにかこうにか焚火が安定しました。
本当にありがとうございました……。

なんとか安定させられた の図。

焚火の火をぼんやり見ていると、それだけで非常に心が落ち着きます。
良い。非常に良い。
これは「キャンプ=焚火だ!」という人も出てくるわけです。

ところで今回は初めての焚火だったわけで、ならばこの火は原初の火と呼んでも差し支えないのでは?
神話レベルまでスケールを上げるとより気分がよくなります。

元々車通りも多くなく、静かな川べりに響くのは水の流れる音と薪の爆ぜる小さな音だけ。
しっぽりとした夜は、まさにソロキャンプに求めていた癒しの時間でした。

バーナーで夕食を作って食べて、薪が尽きた後は一気に冷えが襲い掛かってきたため、素直にテントに潜って就寝です。
ありがとうホッカイロ。持ってきていてよかったホッカイロ
秋や春のキャンプでは、念のため1つ2つ携帯しておくと安心です。

それにしても川のせせらぎって、普段はそこまで気にならないものの寝ようとすると途端に大きな音として聞こえてきますね。
ぼくは大丈夫でしたが、苦手な人もいるかもなので、川沿いキャンプが初めての場合は耳栓も念のため持ってるとよいかもです。

朝靄ただよう絶景を独り占め

明け方。
水分を含んで冷え込んで、身が引き締まる凛とした空気の中で起床です。

川原のキャンプだと場に水分が多いから、朝露も多いんですね。
テントや寝袋の表面が全体的に結露して湿っていました。学び。

暖かい格好でテントから出ると、これまたいい景色が!

川の水面には朝靄がゆったりと漂っていました。

湿って深い色になった地面と、その横の凪いだ川面に白い朝靄がゆったりと漂う光景。
朝の清浄な空気で映える、濡れて渋みが増した紅葉の木々。

また、キャンプ場は川沿いで谷間になっていることもあり、陽が差しにくい立地になります。

陽が出てきて移り変わっていく様もまた綺麗。

それもあって、日が昇ってくるときの朝の木漏れ日は、明暗のコントラストがとにかく美しい。

しばしゆっくりとそんな自然の絶景を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごします。
いつもよりも早起きの、空気が澄んでいる朝。
これもキャンプの醍醐味ですよね。

日が昇った後は、朝食を食べつつ、撤収準備を開始です。

パスタ代わりにペンネを使って、ジェノベーゼスープパスタにしました。
バジルソース投入前の図。

日が昇ったとはいえ、前述のとおりどうしても日が差し込みにくい立地です。
そのためテントを乾かすのは正直難しいので、ある程度水分をどうにかした後は自宅で干す、とさっぱり決めておくと気分も楽になって良いかと。

また、チェックアウトの際は電車の時間に気を付けつつ(本数少ないです)、気合を入れて過酷な登り坂から帰りましょう。
管理人さんに感謝の気持ちを忘れずに。ありがとうございました!

帰りは西武秩父駅の隣にある祭の湯でリフレッシュ

キャンプに行ったら温泉に入りたい。
わかります。

せっかくならご当地の名物料理を食べたい。
わかります。

帰る前に家族へお土産を買っていきたい。
わかります。

西武秩父駅に併設されている祭の湯なら、そのどれもが叶います。
温泉+フードコート+物販という禁断の組み合わせ。

入浴施設・食事処(フードコート)・お土産屋が合わさった複合観光施設「祭の湯」。

温泉はそのまんま、疲れた体をリフレッシュ。
体の隅々まで温かいお湯が染み渡ります。あと湯上りのコーヒー牛乳は至高。

食事はフードコートになっているので、購入した料理を空いてる席で食べる形です。
秩父の名物といえば「豚みそ漬け(炙り豚味噌丼)」「わらじかつ丼」「くるみだれ蕎麦」が有名ですが、どれもラインナップされていますし、どれも間違いなく美味しい。

お土産も物販でいろいろなものが並んでいるので、多くの選択肢から選びやすいです。
特に豚肉味噌漬けは冷蔵品として(保冷剤も売ってます)買って帰れますので、お土産としても一押しです。
フードコートで食べて帰ってもよし、お土産で買って帰ってから食べてもよし、食べて帰ってさらに食べるでもよし。美味しい。

なお、キャンプ明けだと真っ先に温泉へ向かいたくなりますが、特急電車で帰るつもりであれば先に特急券の手配をしてくることをおすすめします。
土日の紅葉シーズン、だと普通に特急の席が完売してることがままありますので、要注意です。早めに予約しときましょう。

秩父名物のわらじかつ丼!

今回ぼくは、わらじかつ丼を選びました。

甘めのソースを通されたカツは白米からはみ出る大きさで、噛んでみればザックリとした食感でさらにジューシー。
付け合わせのお新香と汁物で口の中をちょいちょいリセットしつつ、ボリュームのある丼ものを堪能です。

美味しかった。ごちそうさまでした。
あとお土産には豚肉味噌漬けを買って帰りました。美味しかった。

まとめ:秋になったらまた行きたい

今回は「紅葉観光な長瀞岩畳」と「駅近立地な川沿いの橋立川キャンプ場」の二つを含む旅程で行きましたが、たぶんそれぞれ単独でも、満足できる旅になっていたのではないかと思います。
どちらもよかった。

長瀞岩畳は一度はぜひ見ておきたいオススメの自然観光スポットでした。
橋立川キャンプ場は腰を据えて静けさが味わえそうな、とてもソロキャンプに向いていそうなキャンプ場でした。
祭の湯は入浴・食事・お土産が全部賄える、中継地として正に最高の施設でした。

秋になったら、また秩父へ行きたい。
都心からもアクセスが良いのがうれしいですね。