パーゴワークスのW-FACEスタッフバッグ13をアタックザックとして使ってみた
ナイロンとメッシュの2気室が特徴的なパーゴワークスのスタッフサック。
防水性はありませんが、試しに使ってみたところ地味にこの2気室なのが使いやすかったので重宝しています。
で、一番大きいサイズの13Lのものについては、紐が左右両方で固定できるので「ナップサックみたいに使える」という機能があります。
何度か実際にナップサックとして使ってみての印象をまとめてみました。
パーゴワークスのW-FACEスタッフバッグとは
パスファインダーやニンジャタープなどで有名な、日本のメーカーパーゴワークス。
どれもこれも使いやすい製品ばかりで、個人的に大好きなブランドです。
そんなパーゴワークスは小物として、スタッフサックも出しています。
これが今回紹介するW-FACEスタッフバッグです。
- W-FACEスタッフバッグの特徴
- 製品名末尾の数値が容量
- スタッフバッグが0L(1L未満)、1L、3L、7L、13Lの5つ。
ポーチが1L、2L、3Lの3つあります。 - それぞれ底面に「主にこんなもの向けのサイズですよ」というのがプリントされていて、購入時にどのサイズを買えばよいのか、参考にしやすいです。
- スタッフバッグが0L(1L未満)、1L、3L、7L、13Lの5つ。
- 紐を引っ張って止める作り
- 最大サイズの13Lだけ、左右両サイドへ紐が伸ばせます。
- すべすべナイロンとメッシュの2気室な作り
- 容量は「片側だけでも表記の容量」として使用できます。なのでナイロンとメッシュで好きに容量を配分できます。
単純に、片方へ多く入れるともう片方へ入れられる量が(袋がぱつんぱつんになるので)減る、って感じです。 - メッシュ側は非常に伸びるので、意外と物が入ったりします。
- 容量は「片側だけでも表記の容量」として使用できます。なのでナイロンとメッシュで好きに容量を配分できます。
- 製品名末尾の数値が容量
いちばん大きい13Lはナップサック風に使用可能
W-FACEスタッフバッグはシリーズになっていて、大きさ別に全8種類(スタッフバッグ5種+ポーチ3種)が用意されています。
そして一番大きいサイズ(13L)だけの特徴として、紐を左右で固定することでナップサックにできる、という機能がついています。
ちなみに普段スタッフサックとしては、ぼくはポールとペグを除いたテント一式(テント本体+フライ+グラウンドシート)をまとめるのに使ってます。
パンパン気味だけど隙間はあるので、詰め込めばもう少しいけるかなって具合です。
ナイロンがすべすべしてるので、意外とザックへぎゅうぎゅうに押し込むときに楽になって助かってます。
パッキング面ではあまりまとめる意義が薄い感じの組み合わせではありますが、管理面ではひとまとめにできると精神的にもなんか安心感が出ました。
実際にアタックザック(サブザック)として使ってみた
購入後、何度かキャンプなどへ持っていって、試しにナップザックとして使ってみました。
実際に使ったシーン
今のところ、実際に使ってみたのはこんな場面です。
入れた荷物はちょっとうろ覚えですが、確かだいたい合ってると思います。
- 東京:高尾山(6号路)
- レインポンチョ、帽子、財布 など
- 栃木:龍頭の滝~千手ヶ浜の遊歩道
- 0.7Lの水筒、防寒着(フリース)、帽子 など
- 東京:神津島の天上山
- エマージェンシーキット、レインポンチョ、トレッキングポール、防寒着(フリース)、タオル など
見ていただくとわかりますが、山というよりもハイキングが中心ですね。
天上山だけはきちんと山ですが、初心者向きの低山となります。
良かった点
- 荷物が増えない
- スタッフサックとしての役割が主なので、普通にスタッフサックとして使って持っていくことになります。
そのため、アタックザックという「追加の荷物」になりません。兼用できるのは偉大です。
- スタッフサックとしての役割が主なので、普通にスタッフサックとして使って持っていくことになります。
- 意外と背負い心地はいい
- ちゃんと「背中に背負うナップサック」といった感じの背負い心地で、思っていたよりもいい感じです。
- 中身が軽すぎるとちょっと微妙ですが、多少でも荷が入ると背負いやすくなります。
- シルナイロンとメッシュの2気室に分かれてるのが使いやすい
- 濡らしたくないもの(防寒着や使用前のレインウェア)と濡れても構わない/乾かしたいもの(使用後のレインウェアとかタオルとか)を分けて収納ができるのが、地味に大変便利でした。
- 特に入浴のために着替えやタオルを持っていくときとかに効果大です。
気になった点
- 耐久性はあまりなさそう
- 藪漕ぎが原因か地面に置いたときに擦れたのが原因か、どちらかわかりませんが、天上山へ登った時に気付いたらシルナイロンの方に小さな穴が空いてしまいました。残念。
ただ、穴は開いてもそんなに広がっていったりはしていないので、その点は安心です。 - 普通に使ってる分には特に問題ないので、藪が多い山などでなければたぶん大丈夫かと。
- 藪漕ぎが原因か地面に置いたときに擦れたのが原因か、どちらかわかりませんが、天上山へ登った時に気付いたらシルナイロンの方に小さな穴が空いてしまいました。残念。
- たまに紐が肩からずり落ちてくる
- 紐が細いからか、気付くと2本あるうちの1本がするっと肘のあたりまで落ちてたりします。
地味にストレス。
- 紐が細いからか、気付くと2本あるうちの1本がするっと肘のあたりまで落ちてたりします。
- 紐を締めるときの長さ調節がちょっと面倒
- 左右で2本ずつの紐が伸びてますが、締めるときに意識して長さを調節しないと、2本の紐がそれぞれ長さ異なったりしますので注意が必要です。
- 長さをそろえないと前述のように肩からずり落ちやすくなるので。
- 荷物の重心を調節できない
- 内部が整理しやすくポケットついていたりしないので、重いものと軽いものを入れると、次第に重いものが底へ移動していってしまいます。
- 特に圧縮用のコンプレッションコードがついていたりもしませんので、背負って歩いていると重い物の中での揺れ具合が気になるかもしれません。
- 荷物の取り出しが面倒
- サイドポケットとかは特についていないので、荷物の取り出しは毎回紐を緩めて、ってやらないとなりません。
- 別にサコッシュなどを持っていくのであれば、使い分ければ気にならないかも。
総評:本格的な登山でなければ大いにアリ
あくまで「(ナップサックとしても使える)スタッフサック」という代物なのかな、と思いました。
主はスタッフサックであって、ナップサックになるのはサブ的な使い方ですよ、という印象です。
ですので本格的な登山(テント泊とか)でのアタックザックとして使うには、正直ちょっと心もとない気がします。
純粋にザックとしてだけみると使いにくいさありますし、あと耐久性的にちょっと不安です。
ただキャンプ場から入浴施設への往復などの場面では、ものすごい輝く製品です。
特に帰りはタオルとか濡れてますが、それもメッシュにぽいと入れられるのがとにかく楽。とにかく便利。
まとめると、テントに荷物を置いてから移動する際に気軽に背負える簡易バッグ、として使うのが適切そうでした。
- ○ 歩きやすいハイキングや初心者向きの低山などでも問題なく使える
- × 藪多めの荒れた道や本格登山などには向いてない
ともあれ製品としてみればスタッフバッグと簡易バッグが兼用できるのは、とても魅力的です。
スタッフバッグとしても2気室な作りは地味に使いやすいので、そこまで防水性の高いスタッフバッグを求めていないのであれば、一度試しに手を出してみることをおすすめします。