甲府でほうとう食べて身延で久遠寺の階段登ってきました
2018年9月1日(土)~2日(日)に山梨県の甲府で1泊、その後身延線で南下して身延駅を見て回り、静岡県富士市へ抜けて東海道線で帰ってきました。
都内からも行きやすい場所での青春18きっぷによるぶらり旅です。
今回の経緯
前回購入した青春18きっぷがまだ残っている。
すでに値段分の元は取れているとはいえ、もったいないし、どうせならなるべく使い切りたい。
ただ前回のような片道9時間コースの移動は正直からだに堪えるので、肩ひじ張らずに行ける程よい感じの近場で良い場所はないものか。
これがゆるキャン△だったら舞台は山梨だし、いろいろと良いスポットが集まってるのになぁ。
なんてことをぼんやり考えながら地図を見ていたら、ん、ゆるキャン△……?
そういえば山梨県、東京のお隣だった。行こうと思えば近い距離だ。
というわけで、今回はゆるキャン△の聖地としても有名な身延駅へ行ってみることに。
せっかくだし甲府で一泊して、郷土料理のほうとうも食べてみよう。
「身延 観光」で調べてみたら、おっと目を引く写真を発見。
すごい長い階段が身延山の久遠寺にあるらしい。
二日目はここも見に行ってみよう!
- 旅の目的
- 青春18きっぷを使用する
- 甲府で郷土料理「ほうとう」を食べる
- ほうとうもゆるキャン△でも出てきた
- 身延駅でゆるキャン△聖地の空気を味わう
- アニメ中でも何度も登場した主人公たちの地元駅
- 身延山の久遠寺のすごい階段を上る
こうして旅の目的が定まりました。
重要度的には「久遠寺の階段 > 郷土料理 > 聖地巡礼」な感じです。
中央線で新宿から甲府へ
特急あずさなどでも止まりますが、今回は青春18きっぷなので特急(乗れない)ではなく特別快速で向かうことになります。
新宿からだとだいたい、高尾止まりの電車が多いのでそこで1回乗り換えが発生する感じです。
地図上では近く見えたものの、それでも実際に電車に乗っていくと2時間半から3時間弱程度かかります。
しかしまぁ、電車で2時間半とか近い近い。
青春18きっぷを常習していると時間の感覚がおかしくなりますのでご注意ください。
新宿~甲府間でおすすめの車窓からの景色は、ずばり「塩山」です。
電車が高尾を通過し、大月も過ぎて、甲斐大和を抜けたあたりから山間の線路が終わると甲府盆地へ突入し、視界が一気に広がります。
甲府盆地は周りをいくつもの山々に囲まれた中、平地部分へ家屋や田畑が立ち並んでいます。
そんな一変した車窓からの景色を眺めていると、ふと発見するわけです。
あれ、普通の住宅街のど真ん中にポツンと、えらい目立つ緑の小山があるぞ……? と。
それが塩山です。
初めて見たときは何度か目を疑うぐらいに特徴的な光景で、とても感動的でした。
ぜひ中央線で甲府の方へ向かうことがあれば、窓から外を眺めてみてください。おすすめです。
塩山駅からすぐ近く(北西)にある小さな小山。
ちなみに塩山の周りには塩山温泉などのプチ温泉街も広がっていたり、また近くにはワイナリーなどもあったりするみたいです。
ですので、特に秋などは観光目的で行くのもありかもしれませんね。
どんぶらこどんぶらこと電車で揺られつつ、1日目の目的地である甲府へ到着です。
甲府駅の目の前:舞鶴城公園
甲府駅到着後、早々に確保していたホテルへ荷物を置いて、ぶらりと駅前を歩いてみます。
夕飯のほうとうまでにお腹を減らしておかなければなりません。
駅の目の前にお城っぽい高台があったので、そこへ行ってみましょう。
どうやらここは甲府城跡で、舞鶴城公園として公開されている公園のようです。
内部には緑な芝が広がり、展望台も設置されていました。
展望台からの南方向へ。
遠くてちっちゃいけど、富士山見えた!
ひとまずこれでふもとっぱらへ行ったときに富士山が見れなかったことのリベンジを果たせました。
……いや、やっぱりちっちゃすぎる。
またいつかちゃんと雄大な富士山を見に行こう。
郷土料理のほうとうはボリューム満点
さて、てくてくと歩き回って、夕食の備えは万全です。
あらかじめ調べて目を付けていたお店へ、いざ、いざ!
- ほうとう とは
- 山梨県のご当地名物な郷土料理で、平打ち太麺と野菜たっぷり(特にカボチャ)な味噌スープが特徴の温かい麺料理です。
オーソドックスな温かい普通のほうとうにするか悩んだんですが、まだ9月も頭で暑かったので冷やしほうとうにしました。
ほうとうの感想を一言で言うと
美味しい! けどボリュームが多すぎる!
でした。
- 幅広ないわゆるピロピロ麺で、味が絡んでGood
- スープには色んな具材がたっぷりでボリューム満点
- 麺の量も一般的な麺料理の1.5~2人前程度でボリューム満点
- サクサクうまうまな天ぷらもボリューム満点
実は美味しそうだったのでほうとうと一緒にチャーシューなども頼んでいたのですが、それもあって、すさまじいボリュームにノックダウン。
食べきれませんでしたごめんなさい……。
「ほうとう」は基本的に1食で1.5人前ぐらいな量はあるので、初めて食べる場合はほうとうだけ注文して先にいただいてから、余裕があれば他の品も、とするのが良さそうですね。
ゆるキャンの代表的聖地な身延駅
翌朝、いつもよりちょっと早起きして、2日目の目的地である身延駅へ向かいます。
甲府駅から身延線へ乗り、1時間半ほどです。
1日目から引き続き、微妙な雲模様の下を電車に乗って進んでいきます。
そして無事に身延駅へ到着。
着いたぞー!
ゆるキャン△で見た景色だ……。
曇ってるのでちょっとあれですが、間違いなくアニメの中で見た景色です。
普段は聖地巡礼とかは滅多にしないんですが、画面の中で見ていたのと同じ景色の中に自分がいるというのは、ちょっと感動しますね。
一通り駅前を満喫した後は、バスに乗ってこの旅最大の目的地である久遠寺へ向かいます。
身延駅からは30~40分に1本ぐらいの割合で出ている、身延山(門前町)行きのバスに乗ります。
身延山にはすごい階段がある
周りにはお宿やお土産屋などが並んでいます。
身延山の久遠寺は、身延駅からバスで15分かからないぐらい。
久遠寺からはちょっとだけ離れた場所がバス停になりますので、お土産屋などの並ぶ通りを歩いてお寺へ向かいます。
とうとう雨が降り始めましたが、小降りなので、これはこれで風情がある感じ。
小雨とお寺って良いですよね。
久遠寺は日蓮宗の総本山で、全国的にも有名なお寺だそうです。
全体的にスケールが大きく、また自然あふれる山の地でとても荘厳。
よく見るとこの時点で、門の内側がゆるやかな登坂になっているのがわかります。
門をくぐるとすぐ正面に見えてくるのが、今回の目玉の凄い階段こと菩提梯です。
全部で287段あるそうです。
結論から言うとこれから死にます。
わくわくうきうきしながら階段の麓へ向かいます。
大きなもの、荘厳なものは見ていて感動を覚えます。すばらしい。
結論から言うとこれから死にます。
見上げると、途中途中に踊り場が設けられ、全部で7つの区画に分けられていました。
南無妙法蓮華経の7字になぞらえての7区画なんだそうな。
意気揚々と一歩を踏み出し、この階段を上り始めます。
結論から言うとこれから死にます。
上り始めてから、すぐに気付きました。
- 階段の一段一段がすごく高い
- だいたい膝ぐらいの高さがありました。マジか。
- 階段一段の幅が狭いため、思いのほか急こう配で普通に危ない
- 石組のため多少の凹凸があり、足元が安定しない
すごい階段だと思ってたのが、実際はすごくヤバい階段だった。
特に一段一段の高さがマジでヤバく、一段上るごとに全力スクワットしてるような乳酸の溜まり具合です。
たぶん普通の階段の2段飛ばしぐらいの段差はあります。
これが287段。死にます。
あとで調べてみたところ、どうやらルートタイムが20分と設定されているようです。
ルートタイムが設定されている階段ってどういうことなの。
また急こう配な角度も、リアルに命の危険を感じさせました。
特に重い荷物(リュックとか)を背負ったりしている人は、この階段の利用は控えた方が良いと思います。重心とられてクラっと落ちたら冗談ではなく危険です。
一応、階段を避けるための迂回ルートとして坂道やエレベーターもありますので、階段が無理そうだった場合は素直にそちらを利用された方が良いです。
手すりを全力で活用し、ひいこら言いながら踊り場毎に汗だくで休憩を入れつつ、なんとか登り切りました。
これはもう上るではなく登るの方が正しい。
からだが雨よりも汗で濡れまくってました。
登り切った後は、近場のベンチでとにかく休憩を入れてから、本堂を拝みます。
大きく広くて立派な本堂は、中の見学もできました。
すべすべした板張りの廊下を歩き、清浄な空気を味わいながら中を見て回れます。
本堂の左手から進むとさらにロープウェイがあって、そちらに乗ると身延山の山頂までさらに上ることができます。
ただこの日は雨も降っている影響で山もけぶっていて眺めも期待できないため、最大の目的も果たせていたぼくはここで折り返しました。
あと久遠寺を出たところで雨が止みました。
今回のまとめと反省点
帰りは特に可もなく不可もなく、やり遂げた満足感と疲労感に包まれながらえんやこらと帰ってきました。
本当は富士宮などで焼きそばとか食べられればよかったんですが、時間も遅くなりそうだったので今回はスルー。
- 今回のまとめと反省点
- 甲府盆地で車窓から見える塩山の景色がいい具合なのでオススメ
- ほうとうは美味しい! けどボリュームがすさまじい!
- まずはほうとうを食べきってから、他の料理を注文しよう
- 身延駅周辺はゆるキャン△の聖地がちらほら
- 身延山久遠寺の菩提梯はマジで人生最大の階段
- 無理そうだったら素直に坂やエレベーターへ。無理しすぎると命の危険があるので。
特に久遠寺の菩提梯はほんとにすごかったので、一見の価値は間違いなくあります。
ぜひ(なるべく若いうちに)一度は行ってみて欲しいところです。
旅から帰ってから、しばらくは太ももが筋肉痛になったDでした。